本日に野暮用からもどりましたら、「本の雑誌」4月号が届いていました。
さっそくなかを開いてといいたいところですが、先月に予告されていたように
今月号の特集は「さようなら、坪内祐三」というものです。
もちろん坪内さんの文章の掲載はなしで、なかなか読むのがつらいこと、
特に昨日に引き続きで「追悼号」というのはこたえるな。それでもなかをぱら
ぱらとだけのぞくことになりです。
この短時間にここまでの特集をしあげた編集部に、まずは感謝であります。
そう思いながら、この号でも話題となっている「坪内祐三ロングインタビュー」が
掲載されていた1996年10月号を探すことになりです。
前回に探したときには、「鳩よ」は見つかったのですが、「本の雑誌」の特集は
思った場所になかったのですね。夕食が終わってから、すこし厚着をして火の気
のない二階の部屋で捜索を開始です。5分くらい探していましたら、ダンボール
箱と箱の間にはさまっているのを発見です。
久しぶりにこの時代の「本の雑誌」(活版印刷だったのだよね)を開くことにな
りです。
このロングインタビューのリード文章を引用してみます。
「今月は、本誌初のロングインタビューだ。『鳩よ』で『慶応三年生まれ 七人の
旋毛曲がり』を、『ちくま』で『探訪記者松崎天民』を連載している、今もっとも気
になる男、坪内祐三。昭和三十三年生まれの三十八歳。彼はいま何を考えている
のか、どういうふうに本を集めているのか、その資料探索方法から興味の中心ま
で、じっくり迫った6時間インタビューだあ!」
ということで、本日はこのロングインタビューとそれを受けての「倶楽部カメグロ
対談」を読むことにします。
今月号のあとがきに「月の輪書林も『坪内祐三散歩』と題した追悼特集目録を
三月中旬に発行するとのこと」とありました。坪内さんのお仲間たちがにぎやかに
してくれるおかげでさびしさがまぎれるように感じることです。