本日の夕刻にばったりと本友達と合うことになり。この時間に珍しいと
思ったら、3月いっぱいで仕事をやめてフリーになったのでとのこと。
久しぶりでありましたので、どこかで腰掛けてと思い座ることのできるとこを
探して、しばし最近読んだ本のことを話すことになりです。
彼の口から最初にでたのは「本の雑誌」4月号の追悼特集のこと。
多くの追悼の文章が掲載されていたけど、四方田犬彦のものが辛口で
よかった、あとは猫目のママのものがよかったといってきました。当方は、
坪内追悼文には、すこし食傷気味になっていて、さらっとしか見ていなくて、
本日は戻ってからあらためて手にとって見ることにするわといったのであり
ます。
お互いに坪内ロスの日々でありますよ。
本日に話をしていたときには、今月にこれからでる坪内特集号として
「ユリイカ」があるとはいったのでありますが、あちこちで坪内さんの追悼文
を書いていると目にしたことがあったのは、これのためでありますか。
版元のページにこれの寄稿者一覧がありましたので、これをはりつけてお
くことにします。
定価本体予価1600円+税 発売日2020年4月14日
ISBN978-4-7917-0384-5
“
追悼読み”に捧ぐ手向けの花
坪内祐三はよく飲み、よく歩き、よく観て、なによりよく読んだ。雑誌を読み、
小説を読み、評論を読み、ノンフィクションを読んだ。そして書いた。
ひたすらに書いた。そこには徹底した自意識が敷かれていた。
坪内祐三とはテキストと不即不離に結びついた行動の日々である。
追悼文を読み、追悼の営為を問いつづけた坪内祐三の追悼特集。
長老の小沢信男さんが最初にあがっていて、これが一番楽しみです。
この人たちの相関図を作成してみるのも興味深いことですが、中尾、
涸沢さんというノアグループ、岡崎武志、林哲夫というSUMUSなど
いろいろ広がっていることです。
当方は小沢さんの文章を読むためにも、これは購入することになり
ですが、さて入手はどうしたらいいだろう。(これはネットしかないかな。)
ネットといえば、新潮社の「考える人」に連載されている津野海太郎さんの
「最後の読書」30回目で、津野さんが坪内さんの葬儀に出席したときのこと
を書いていました。
最近手にした中川六平さんの追悼文章に寄稿を求められて、それのゲラが
送られてきたときに、坪内さんが六平さんのゲラも同封されていて、それを見て
自分のゲラを編集者に戻したら、翌日くらいに坪内さんの訃報を耳にすること
になったとの話が書かれているのですが、死のバトンリレーのような気分に
なってしまったとのことです。
長老の小沢さんも健在でありますし、津野さんはまだまだこれからであります
よ。