いまだに現役か

 本日届いた新潮社「波」3月号の表紙をかざるのは、作家横山秀夫さんで

あります。執筆している部屋でのポートレートですが、机にのっていて、現在

文章を作成しているのは、どうやら富士通OASYSワープロのようでありま

す。他にもパソコンもあるように見えるのですが、文章作成はOASYSという

ワープロ専用機が手放せないようです。

 縦書きでプリントアウトしたものに、黄色の付箋がはられていますので、文

章を推敲しているのでしょうか。

 このようなコアなファンがいるからでありますね。ワープロ専用機が、中古

で高額で取引されているというのは。それにしても、ワープロ専用機のファイ

ルをどのようにしてプリントしたり、編集者に渡したりしているのでありましょ

う。 

 ワープロ専用機を使用したことのある人は、そろそろ50代で、それより

若い方はワープロ専用機なんてさわったこともないのではないでしょうか。

ワープロは、画期的なものであったのですが、今は昔でありますが、横山さん

が使っていると知って、自分も使ってみようと思う人はいないでしょうね。

 ずい分前に、「本とコンピュータ」かなにかで、中井久夫さんが今も富士通

OASYSを愛用しているとありまして、その時にワープロ専用機を使い続けて

いるわけも書いてあったように思います。

 今もワープロ専用機を使って作品を作っている人は、どのくらいいるので

しょうね。相当に少なくなってはいるが、ゼロではないことが、今回の「波」の

表紙でわかります。

 横山さんが表紙に登場したのは、新潮社から新作がでたことと関係ありそ

うですが、当方は横山さんの小説をまったく読んだことがありませんです。

なんということかな。

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