特別列車の旅

 先日のTVニュースを見ておりましたら、特別仕立て列車が国境の川にかかる鉄橋を
通過していくのが映し出されていました。この列車は要人一行が乗車しているものと
のことですが、鉄道ファンならずとも、この特別列車がどのような編成となっている
のか、内部の設備がどうなっているのか気になるところであります。
 わが国において、特別な列車といえば、最近のJR各社が運行する豪華列車のことを
思い浮かべますが、かの国の特別列車というのは、観光目的のものではありませんの
で、開口部を極力小さくして、ほとんど要塞のような構造となっているのでしょう。
 国境となる川をはさんでの町は丹東と新義州でなります。
 新義州といえば、作家古山高麗雄さんの生まれ故郷でありまして、当方はこの地名
を聞きますと、古山さんの作品を思い浮かべます。
 古山さんには、朝鮮ものともいえる作品群がありまして、その代表的な作品は、
「小さな市街図」といえるでしょう。