本日にはネットで注文してあった中古文庫本と一緒に編集工房ノアさんからの「海
鳴り」29号が届きました。これはとってもうれしい。
「海鳴り」は、数日前に三月書房に届きましたと案内がありましたので、今年もいただ
けるとしたら、そんなに日をおかずに手にすることができるだろうと思っておりました
が、本日に到着です。いつもながら編集工房ノアさんには感謝です。本日は、このなか
の気になる文章を、いくつか読んでみましたが、これについてはまた話題にすることに
しましょう。
ネット経由で頼んでいましたのは、古山高麗雄さんの文庫本でありました。このとこ
ろ古山高麗雄さんと後藤明生さんのものがテーブル脇におかれていまして、この二人の
間をいったりきたりしているのは、すでに報告したとおりであります。
後藤さんのは小説を読んでいるのですが、昨日からはいよいよ「挟み撃ち」となりま
した。たぶん、学生のころに読んだきりで、その後文庫本を買ってもいるのに、それで
は読むことがなく、今回45年ぶりくらいでの再読となりです。いまだに前半をうろうろ
と読んでいるのですが、埼玉蕨市を訪ねるくだりを見て、このようなところがあったの
かと思いましたです。やはりこの作品は良くできているな。
というようなことを思いながら、本日届いた古山高麗雄さんの「風景のない旅」を手
にして、なかをちょっとのぞいてみました。
- 作者: 古山高麗雄
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1979/04
- メディア: 文庫
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く紀行文となります。「風景のない旅」は日本文芸家協会の代表団として当時のソ連へと
いく話となります。
これを数ページ見ていましたら、後藤という名前が見えて、これは後藤明生さんのこと
でありました。昭和47年に古山高麗雄さんと後藤明生さんは、一緒に旅行していて、そ
の様子が「風景の旅」には記されているようです。この紀行の最初のところでは、後藤
さんの紹介もありです。
「朝鮮生まれの後藤さんと私とは、何につけても動作が鈍い。私は自分のことを棚に上げ
て、後藤さんのことを、日本のロシア人さんと呼んでいた。」
この「風景のない旅」を読むのが楽しみになってきました。数日前に古山さんと後藤さ
んの接点はあるかと思っていましたが、思いの外早くに見つかりました。
古山さんの本とくらべると、後藤さんの本のほうがちょっと値が張りますので、後藤さん
の本をチェックするのは、すこし時間がかかりそうです。