本日届いた本

 あいかわらずで古山高麗雄さんの本と後藤明生さんの本を手近においています。
 お二人は、現在の北朝鮮でお生まれになったのですが、このお二人に、それ以外の
接点はないだろうかと思っていましたら、この二人が一緒に日本文芸家協会の代表と
して1972年にロシア(もちろん当時はソ連邦)へと訪問していることがわかりました。
 古山高麗雄さんは、この時のことを「風景のない旅」という本にまとめています。
それじゃ後藤さんはと思っていましたら、そのものずばりで「ロシアの旅」という本
があるではないですか。

ロシアの旅 (1973年)

ロシアの旅 (1973年)

「風景のない旅」は先日に入手しましたので、「ロシアの旅」も確保して、これら
をあわせて読んでみようと思って注文したものが、本日届いたのです。
古山高麗雄さんの本をすこしのぞいたところでは、後藤明生さんの人となりへの言及が
すこしありましたが、後藤さんの本では、どうなっているでしょうね。
ここのところが、これから何日かの楽しみとなります。
(後藤さんによるあとがきをみましたら、この「ロシアの旅」の元は古山高麗雄編集長
の「季刊藝術」からの依頼で書いたものだそうです。なるほど。)
 「ロシアの旅」は、北洋社というのが版元となりますが、そういえばこういう版元も
あったような記憶ありというものの、ほかの似たような名前の会社と混同しているかも
しれません。いったいどなたがやっていたものかと、奥付を見てみましたら発行者の
ところには、阿部礼次とありました。あのごくごく普通のサラリーマンが出版社をやっ
ていたとは知らなかったな。