久しぶりのブックオフ

 どのくらい間隔があいたら久しぶりというのでしょうね。今月の初めにいったきり
で三週間くらいですから、そろそろ禁断症状がでてくるころでありました。
 このくらい間隔があきますと均一本のところにも、見慣れぬ本がならんでいたりで
す。ということで、本日の収穫です。(ワンコイン5百円 税別の範囲内でした。)

ジャスミン

ジャスミン

 とりあえず辻原さんのものは、安く入手できるのであれば買いでありまして、未読
の小説もあるのですが、かなりのところ確保しています。辻原さんはそこそこ作品数
は多いのですが、そのわりに部数がでていないのか、それとも読んだ人が手放さない
のか、意外にブックオフで見かけることはなしです。(当方の行くところだけかな)
できれば、安ければ安いほどいいので、この作品は、安いのを見つけたら購入しよう
と思って、文庫本になった時も買い控えしていたはずです。(ひょっとすると文庫本
確保済で、未読の可能性ありです。)
 今回は、ちょっと金井美恵子さんの小説のページを進めることができなくなったの
で、気分をかえるために辻原ロマンに手をだすことにしたものです。たぶん、これは
すぐに読むことができるでしょう。
 この他の三冊は、いずれも古い岩波文庫
 ブックオフはどうやらバーコードがついていない時代の本は、どんなに美本であり
ましても、引き取らないか、ひきとってもすぐに均一本にならぶようです。
 確保した岩波文庫は価格が星で表示されていて、帯と元パラつき美本が均一でした
のでありがたく買わせていただきです。
回想の明治維新―一ロシア人革命家の手記 (岩波文庫)

回想の明治維新―一ロシア人革命家の手記 (岩波文庫)

老松堂日本行録―朝鮮使節の見た中世日本 (岩波文庫)

老松堂日本行録―朝鮮使節の見た中世日本 (岩波文庫)

 「近代美人伝」以外は、このような本があることも知りませんでした。たぶん、こ
のような機会がなければ、手にすることもなかったでしょう。これらの本に添えられ
ている解説を読むだけでも勉強になることです。
 「老松堂日本行録」には、「朝鮮使節の見た中世日本」と副題がありですが、この
使節が来たのは1420年のこととありますので、いまから600年も前のこと。今も昔も
隣国であることには違いがありません。解説の終わりのくだりには、次のようにあり
です。
「(使節が)外交交渉のなかでぶつかった難問を三つほど挙げてみた。そのいずれに
も、当時の日本・朝鮮・中国三者の関係の特徴ないし矛盾が、凝縮されて現れている。
この難関を見事に通過した彼は、すぐれた外交官であったというべきであろう。」
 外交の力というのは、重要でありますね。