昨日は列車を利用しての移動を行いました。(JRという略称は、なんとしてもなじ
むことができないことです。多くの私鉄で使われる略称で、英文字がはいるところは
あっただろうかと、記憶をたどっていますが、どうして官は、こんなにも英文字が好
きなんでしょうか。)
普通列車では一時間余かかる道のりでありますので、車中で読む本を用意です。
どちらにしても読みやすい本としなくては、すぐに投げ出してしまいますし、あんま
り厚い本でもいけませんです。
そんなことから本を選ぶのでありますが、候補としたのは次の三冊でありました。
- 作者: 五人づれ
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/05/16
- メディア: 文庫
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- 作者: 中尾健次
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/11/09
- メディア: 文庫
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- 作者: 井筒俊彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1991/06/17
- メディア: 文庫
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「五足の靴」は折に触れて手にしているもので、ちょっとした待ち時間に開くのに、
ちょうどよしであります。どこまで読んで、どこが未読であるのかも判然としないの
ですが、これでは一時間余はもたないので、これは携行せずです。
「江戸の大道芸人」は購入してからしばらく経過しているのですが、読みやすいもの
で、内容も興味深いことから、なんとか早い目に読まなくてはと思っていたものです。
文庫ですが文字も大きいので、これは携行するのに向いているかもです。
「イスラーム文化」は、なにかの折に購入して、ずっと手にしていなかったものとな
りです。岩波の青帯ですし、読めなくても書架のこやしのような一冊でありました。
この本を手にして、「はじめに」を読んでみましたら、これがとっても読みやすくて
びっくりでありました。この本の成り立ちについて記されているのですが、これが
非専門家を対象とする講演をまとめたものであるということがわかりました。非専門
家向けでありますからして、難しいことをやさしく、わかりやすく書いているものと
思われました。
「はじめに」の冒頭のところには、次のようにありました。
「イスラームが日本人にとって時局的意義をもっているということ。これはまさしく
われわれの現代的、というよりもむしろ現在的状況です。私がここで特に現在的と申し
ますのは、つい数年前までわれわれ日本人は、イスラーム圏、あるいは中近東の情勢に
対して、時局的にもさしたる関心を向けていなかったという実情を頭に置いてのことで
あります。」
ここでいわれている現在的というのは1981年のことでありまして、それから36年ほど
経過して、片田舎に住む当方の身近にもイスラーム圏の人々が見られるようになり、
「イスラーム」とはどういうことかを、かじっておこうということで、今回は、これを
携行することとしました。
もちろん良く理解できないところもあるのですが、まだ途中ながら、これが目ウロコ
本でありまして、そういうことであったのか思うことがあちこちにありです。
まったく、そんなことも知らなかったのかといわれそうですが。