自転車でブックオフへ

 お天気の良い日が続きます。
 数日前に、こちらの地域は雪虫の異常発生がありました。ところによって、すこし
状況に差があったようですが、当方のところでも、目の前を密度濃く飛び交っていて、
眼のなかに飛び込んでくるのではないかと思えるほどでした。
 本日はお天気が良くてもすこし気温が下がったせいでしょうか、数日前ほど雪虫
乱舞は見られませんでした。これなら自転車にのって動いても、雪虫が気になること
はなしと出かけることにしました。
 目的地は自転車で20分ほどのところにあるブックオフです。本日の予算は五百円で
あります。五百円といえばワンコインですが、本日の財布には五百円玉は入っていな
なかったけれど、気分はワンコイン。そういえば、「ワンコイン悦楽堂」という本も
あったことです。

ワンコイン悦楽堂

ワンコイン悦楽堂

 本日は108円の本を買って予算内におさめるということで臨みました。結果として
4冊の文庫本を購入することができたので、これは予定通りです。ほとんどがだぶり
というのはちょっと残念でした。
 初めて購入したのは、次のものです。
死刑長寿 (文春文庫)

死刑長寿 (文春文庫)

 野坂昭如さんのものは、あまり読んでいないのですが、いつか読んでやりましょう
と思って、手頃な文庫本があったら購入することにしています。その昔はずいぶんと
たくさんの野坂作品が流通していたのに、最近は岩波現代文庫が一番入手しやすいと
いうのには、不思議な感じがします。
質屋の女房 (新潮文庫)

質屋の女房 (新潮文庫)

 安岡さんの「質屋の女房」は、その昔の文庫本でもっているはずですが、これは
改版されて文字が大きくなっています。目に優しいので、これはありがたい。
 安岡さんのダメ人間シリーズは大好きでありました。特には「悪い仲間」ですが、
これに登場するのは古山高麗雄さんがモデルの藤井高麗彦さんと、日立 倉田主税
さんの息子である倉田博光さんですが、倉田さんの生き方が壮絶です。積極的に落
ちこぼれるというのはこういうことであるのかと思いました。倉田さんだけ戦争で
亡くなったはずで、古山高麗雄さんは、倉田さんをとりあげて「真吾の恋人」と
いう作品を残しています。当方が古山さんの作品を読むようになったのは、安岡さん
つながりでありますし、小生にとっての「悪い仲間」もまた予備校生活で知り合った
友人たちでありました。
 あとの二冊はいずれもだぶりで、省略です。