デジタル読書 2

 古本好きの年配の人は「デジタル読書」に縁なく過ごすことが可能かもしれません。
クラウドといわれる世界になじみがない方々は、とんでもないことが起きていると
いうことが実感として理解しにくい」と昨日に記しましたが、それこそ「おじいさん
のランプ」どころでありません。
 とくにはアップルとアマゾンの動きでありますが、思わずハードウェアを製造・
販売するメーカーによるソフト販売に規制を導入せよと声をあげたくなります。
 かっての大型コンピュータは国家が管理するためのツールとして開発されたという
ような側面があったので、初期のパーソナルコンピュータ開発は、すくなくとも商売
とか、個人を管理することを主たる目的にはしていなかったと思うのですがね。
 マイクロソフトがもうけ主義といわれていた時に、アップルはOSの管理なども緩く
て、とってもこのましいものを感じました。この時代は、アップルはこのままでは
消えてなくなるのではないかといわれ、そうなるとマイクロソフト独禁法で問題と
なるので、アップルを応援しなくてはといわれていたものです。
 ああそれなのに、iPhoneiPadで成功したアップルは、新しく発売するマシンは、
OSもアプリも、すべてクラウドからのダウンロード方式としてしまい、アップルの
マシンで動かすソフトを販売しようとする人たちは、販売をいやおうなしにアップル
ストアにお願いしなくてはいけないことになりました。
 新しいマシンには、DVDドライブなどが搭載されていないのですから、DVDなどに
記録されたソフトを利用したくとも、外付けのドライブを確保しなくては、利用で
きないことになっています。
 ドライブが搭載されていないアップルマシンは利用しないぞといった瞬間に、
アップルの進化からおいていかれることになるわけです。これってマシンを作る
ことができなかったマイクロソフトにはやりたくてもできなかったことで、
どうやら、アップルのほうが帝国主義化しているようにも感じることです。