デジタル読書 3

 なんとなく最近のアップルの動きにいらついているようであります。
 USA国内では、アップルは中国で生産してシェアを拡大しているが、国内の雇用増
にはほとんど寄与していないと批判されています。大国への道まっしぐらの中国への
反発を含めてアップルの動きには注目しているのであります。
 そこにもって、グーグルへの対抗上もあってのアップルの囲い込み戦略であります
が、これはけっこう迷惑な話です。
「デジタル読書」ということで、当方が不快感を抱くのは、別にパソコンのモニター
を通じて書物を読むことではありません。もうだいぶん前から進行している「青空
文庫」のようなプロジェクトは、まさに「知識と美とを特権階級の独占より奪い返す
ことは、つねに進取的なる民衆の切実なる要求である。」にかなったものです。
 となると不快なのは「知の特権階級の独占」ということになりますでしょうか。
 CDとかDVDのような媒体に記録されて販売となっていたときは、それを購入するため
には、取り扱っているお店へといけば入手することができました。
 光ケーブルなどが整備されますと、相当に大きなデータのやりとりがあっという間に
可能となって、これまでCDとかDVDに記録されて販売されていたものは、特定のホーム
ページからのダウンロード方式での販売になりましたですね。
 書籍を購入する場合も、これまでのCDとかDVDではなく、特定のところからのダウン
ロード方式となるのですが、出版社が直接もうけた販売窓口から落とすやり方が
一つで、もう一つが「iBookstore&Kindle」となるのです。
 アップルは、本はiBookstoreへipadまたはipadminiで接続して、有料で購入して
読んでくださいといっています。考えようによっては、ipadアップルストアとか
iBookstoreへの接続するための道具となりかねないことであります。
 それであれば、アマゾンのKindleのように、これを使ってくれることはアマゾンの
売り上げに協力してくれることになるので、接続道具は安くするからねというほうが、
正しいのではないかな。
 どちらにしてもやっかみ半分でありますが、現在流通している書物の大半は当方に
縁のないものでありまして、とくにベストセラーといわれるものは、デジタル化の
可能性が大きいと思われます。よく売れるものは、本の形をとることがなく、
専門書やマニアックなものが印刷されたものとしてでるとすれば、印刷の本の値段は
あがることは間違いなく、それよりも普通の街の本屋はやってゆくことが出来ないと
いうことになります。
 iBookというのは、当方にとって古いアップルのノートでありまして、本日にこれ
を記しているのは、いまから9年ほどまえにでたiBookG4です。これからのアップルは
このような使い方をするユーザーを大切にしてくれるでしょうか。