今年入手した本で6000円を超えたものなんてあったろうかと、リストをみており
ました。最近の当方は2000円を超える本を買うときには、それなりに立ち止まって
考えるようになっていますので、6000円を超えるというのは、清水の舞台からで
あります。
自分で購入の決断をすることができないものは、だれかにねだっておくっていた
だくにかぎります。誕生日になにかほしい本はないかいと聞かれたときに、もし
よろしければ、これをといって頼んだのが、次のものでありました。
( これが、今年入手したなかで一番の高額書籍であるようです。)
- 作者: 辻邦生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
- クリック: 8回
- この商品を含むブログを見る
20巻に圧縮されたもので、多くの作品がばっさりと落とされていて全集というのが
お気の毒なほどであります。ちょっと思いつくだけでも、あれがはいっていない、
これもないという具合です。
辻邦生さんの熱心な読者の方であれば、単行本をこまめに購入しているはずであり
まして、そうした方に、一番価値があるのは資料編である「全集 第20巻」です。
ある意味、これが一番手がかかっていて、この全集の資料としての価値はこの一巻
にありです。
辻邦生全集は、いまでも大型書店などでは新刊で入手可能なのですが、書店の
書架にあるものは、すべてラッピングされていまして、立ち見が不可でして、
これの中身をのぞくためには、図書館で借りるか、入手するしかありませんでした。
刊行されてから6年も経過して、やっとこさ入手した資料編を見て、辻邦生作品で
まだまだ読んでいないものがあることを再確認です。