またしばらく本屋へといくことができておりません。いきおいネットで本を購入する
ことになるのでありました。本当でありましたら足をつかって本を探さなくてはいけな
いのですが、あまりにも簡単に本が入手できることに、これでいいのかと思ったりしま
す。
入手した本で最初の一冊は、次のものとなります。
- 作者: 後藤明生
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1972
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は好きでありましたが、なぜか「後藤明生」さんのものは確保できていませんでした。
このシリーズがでた時点で購入したのは、丸谷才一集とか辻邦生集を買っていたのです
が、それ以外は後から買い求めることになりました。いっそのこと全部そろえようかと
思ったりもしたのですが、どう考えてもこれは読まないだろうと思う人もいるので、
なかなか増えませんです。このシリーズは、なんといっても当方のなかでは杉浦康平
装本のベストのものですからね。
この後藤明生集に、どのような作品が収録されているのか知っておりませんでした。
他の巻をみましたらわかるのですが、それも怠っていました。
今回手にして、短編、中編の六作品がはいっているのを知りました。なんとなく、
代表作「挟み撃ち」が入っているように思いこんでいました(丸谷才一さんは「笹まく
ら」が、辻邦生さんは「夏の砦」がはいっていますから)が、そうはなっていなくて、
それもそのはず、これがでた時には、「挟み撃ち」はまだ刊行されていませんでした。
巻頭におかれた「関係」という作品が発表されたのは29歳の時となります。
まだ平凡出版に勤務されていたときのことですが、サラリーマン作家の後藤さんには、
あまりなじんでいなくて、最初はサラリーマンが登場する作品を発表していたのかと
思った次第です。