みすず読書アンケート 9

「みすず読書アンケート」としていますが、ほとんどそれとは関係のない話であります。
 昨日は定年退職のときに記念として本をプレゼントしていただいたと記しましたが、
別の後輩グループからは、「図書券」をプレゼントしてもらいました。これは好きな本
を購入してくださいということですが、もったいなくて、一年もたつというのに使うに
いたっておりません。
 そういう節目を記念して購入する本でふさわしいものは、なんでありましたでしょう。
 節目に自分へのごほうびとして、いつもは手がでない本を購入するとか、こどもたち
に本を贈ってもらうというのは、うれしいものでありますね。
これまでに印象に残っているのは、長年にすねかじりをしていた息子たちが、ほぼ同時
に就職をすることができて、はじめての給料をもらったときに、なにかほしいものが
あったらプレゼントするという申し出をもらい、それじゃお言葉に甘えてといって、
小沼丹全集 未知谷刊 第一巻と二巻を買ってもらいました。このようなことでもなけ
れば、この高価な全集を揃えることはできなかったでありましょう。ちょうどうまい
タイミングで仕事につくことができたものであります。

小沼丹全集〈第1巻〉

小沼丹全集〈第1巻〉

 今月は当方の誕生月でありますが、ことしの誕生日のプレゼントでほしいものはと
いわれて、ひさしぶりに本をねだりましたが、こんかいリクエストしたのは、ここ数年
入手したいと思いながら、安いものがどこかで見つかればと思いつつ、購入を先送り
していたものでありました。先年3月に退職記念としていただいた「図書券」で購入を
検討するとすれば、この一冊などは有力候補であったでしょう。
辻邦生全集〈20〉アルバム・雑纂・年譜・書誌ほか

辻邦生全集〈20〉アルバム・雑纂・年譜・書誌ほか

 「たえず書く人」辻邦生さんの著作は、とても多くて二段組 全20巻では収まりま
せんが、どのような作品が刊行されているかも含めて著作年譜にたよるしかありませ
が、一番しっかりした年譜は、これでしょう。
そういえば、「春の戴冠」も「西行花伝」も、新刊で購入して、今は亡き父に先に
読んでくれていいよといって貸して、読後感を聞いてから、当方は読むこともできず
に、今にいたっていることを思いだします。
 さて、昨年に退職記念でいただいた図書券で購入するには、ちょっと足がでるので
ありますが、記念にふさわしいといえば、次のものかもしれません。
新人文感覚1 風神の袋 (新人文感覚 1)

新人文感覚1 風神の袋 (新人文感覚 1)

新人文感覚2 雷神の撥 (新人文感覚 2)

新人文感覚2 雷神の撥 (新人文感覚 2)

 これについては、「みすず読書アンケート」で巽孝之さんがあげておられました。