最近手にした本 13

 最近手にしたもので一番大部なものは、次のものです。

時代を駆ける―吉田得子日記1907ー1945

時代を駆ける―吉田得子日記1907ー1945

 多くの人たちがたくさんの時間をつぎこんで刊行された一冊ですが、この時代にこの
ようなものが世にでるだけで奇跡のような話です。(当方は、この本づくりにかかわっ
た親戚のお姉さんから贈っていただきました。)
 これまったくの無名の女性 吉田得子さんが残された日記(1907年から1945年)を
翻刻したものとなりますが、それはこの女性の16歳から54歳にかけてのものとなりま
す。明治の岡山の恵まれた家庭に生まれた女性は、どのような生活を送ったかを知るこ
とができます。
 この女性は、当方の父方の祖母とほぼ同年でありまして、この方の息子さんは、当方
の亡父の翌年に生まれていることから、祖母の生きた時代をのぞいています。
当方の父が生まれたころの記載には、「日本初の国勢調査」とあって、「いづこにも
今宵行はるる国勢調査を祝ひて国旗を揚げ居たり。誠に緊張したる気分に満ちたち涙
さへ催しぬ。」とあります。
 そういえば、国勢調査は10月1日が基準日ですが、これは1920年からはじまったこと
でありましたか。