最近手にした本 12

 この週末は、ちょっと早くに夏休みをとった人にお付き合いであります。
大阪の親戚は、猛暑の地を離れて秋の気配を感じる地に降り立ちました。自然の
クーラーでありまして、これなら計画停電でおろおろとすることもなしです。
とはいっても、これは数日間の滞在でありまして、涼しさが何よりのおもてなしで
あります。
 この前置きは、これから数日は、これまでにもまして更新が手抜きとなりますと
いう言い訳であります。
 山下達郎さんのラジオ番組「サンディソングブック」では、レギュラープログラムで
「棚からひとつかみ」というのがあった、山下達郎さんのレコード棚(CD棚か)から
わっとつかんだものを材料に番組を構成するのですが、当方の「最近手にした本」と
いうのもそれにならったものであるのかもしれません。
 最近、購入した本のなかに「つげ義春の温泉」がありました。

つげ義春の温泉 (ちくま文庫)

つげ義春の温泉 (ちくま文庫)

 当方は、ほとんどコミックスは読まないので、つげ義春さんの作品になじんでいる
とはとうていいえないのですが、つげ義春さんの散文は文庫本になっているのをぼち
ぼちと購入しています。かっての私小説作家の雰囲気を、いまによく伝えているよう
に思います。つげさんも私小説がお好きなはずでありましたが、どのような作家が
ひいきであったでしょうか。