みみずく先生 8

 ブログを拝見していましたら、ちくま文庫新刊の「みみずく偏書記」を入手したと
いう書き込みなどがありまして、9日販売ということだから、早いところでは店頭にな
らんでいるのかと思いましたです。
 当方の住む町の本屋には、ちくま文庫が入荷しなくなっていて、しかも東京とくらべ
ると数日は店頭にならぶのが遅れるのですから、いつになったら入手できるのかなと
思いつつ、本日の仕事帰りに入荷する可能性のある本屋にだめもとで立ち寄ってみまし
たら、思いがけずでちくま文庫「みみずく偏書記」がならんでおりました。
行きがかり上、これは買わないわけにはいきません。
 手にして一番最初に見るのは、文庫版あとがきですが、これはご本人が没して20年
にもなるのですから、望むべくもありません。
それじゃあとがきはどなたが書いているのかと思いましたら、富山太佳夫さんであり
ました。四方田さんの「先生とわたし」には、まるでふれることなしに、自分流の
「先生の思い出」を語っていました。
  由良さんの著作が新刊で購入できるというのは、たいへんよろしいことであって、
すこしでもこれによって新しい読者が増えてほしいものであります。