東映ゲリラ戦記 3

 鈴木則文監督といえば、「トラック野郎」が一番有名でありますが、これはほとん
ど見ておりません。
 鈴木則文監督作品をどこでみたのかと思って、40年も前の手帳を開いているのです
が、京一会館にいったという記載はあるのですが、鈴木監督の作品を見たとはなくて
はて、さて、どこで作品をみたのでしょう。
 当方は学生の頃が一番映画を見ておりました。金はないものの時間がありましたの
で、映画館へといくことができたのでしょう。もちろんレンタルビデオなんてのは
ありませんでした。
 ちなみに72年4月14日と15日は、両日ともに映画館へといっています。40年前の
学生の生活ぶりであります。(はずかしながら、当方の古いメモから)
「72年4月14日 予備登録のため学校に登校。学校帰りに映画にいく。
  映画は「小さな巨人」と「ベニスに死す」
  マーラーがまさに切々と聞こえてくる。「ベニスに死す」は圧倒的なダーク
  ボガードの一人舞台であり、ヴィスコンティの”夏の終わり”とも感じられた。
 「小さな巨人」はフェイ・ダナウェイのすばらしさ。
  パレスがつぶれたとのこと、なぜ映画を見にいかないのか。
  4月15日 夜 京一に映画を見にいってくる。こんなに入っている映画館を見る
  のは、ほんとうにひさしぶり。成人向き四本立てで、新入生歓迎という感じの
  特集。みものは日活ロマンポルノ片桐夕子を見にいったのだ。
  (四本立てを見終わって帰宅したのは朝3時頃とありました。)」
 京一会館のプログラムで、4月には新入生歓迎という感じのものがあったという
のが、京一らしいことです。