小沢信男著作 36

 昨日の「山猫忌」で話題にした土曜美術社からでた「日本現代詩文庫 長谷川四郎
集」は、思潮社からでている「現代詩文庫」と同じようなサイズのものでありますが、
監修が小野十三郎さんと小海永二さんとなっています。長谷川四郎さんは、シリーズの
二冊目で、最初は誰であったのでしょう。
 それはともかく「長谷川四郎詩集」巻末におかれた解説は、小沢信男さんによるもの
であります。残念ながら、単行本には収録されておりません。(後記 これについては、
ご指摘いただきましたとおり、「書生と車夫の東京」(作品社刊)に収録されていま
した。ご指摘に感謝します。)
タイトルは「長谷川四郎の多様性と純一性」となっています。小沢さんがこれまで長谷
川四郎さんについて書かれた文章をできるだけ簡単に手にすることでもできないかと思
いながら、この詩集の解説を目にしています。このような単行本未収録の文章について
は、またあとでふれたいと思っていますが、本日は、この解説の最後のところを引用す
ることにいたしましょう。
「最後に、長谷川四郎の作品にはじめて出会う新しい読者諸君に問いたい。
 君はこの詩集が好きか。そうなら長谷川四郎がたとい未知の人であっても、”ぼくの
伯父さん”というような気がするだろう。」
「ぼくの伯父さん」とgoogle検索をかけるとジャックタチの映画についてがずっと続い
てヒットするのですが、拙ブログにおたちよりいただいた皆さんには、是非ともブログ
ページの上段にある囲みに、「ぼくの伯父さん」と打ち込んでいただきまして、日記を
検索していただきますと、長谷川四郎さんと小沢信男さん(昨日の新聞記事では長谷川
四郎さんの「友人で作家」となっていました。小沢さんと長谷川四郎さんの関係を友人
と表現していいのでしょうかね、16歳くらい年齢差があるのですが。)の話題を相当に
みていただくことができます。