年の初めに

 年の初めに手にしているは、昨年末に刊行された小沢信男さんの「捨身なひと」であり
ます。

捨身なひと

捨身なひと

 2011年には小沢信男さんの著作メモをつけていたのですが、これに続いて「捨身なひ
と」に収録されている文章のタイトルと初出を記しておくことにいたします。
 目次であります。

  まえがき
1 一をもって貫く  花田清輝
   創造的相棒       
      『新日本文学』 2004年1・2月号
   一筆平天下の長い足跡  
      大活字版 ザ・花田清輝(上巻)第三書館 2008年5月
   ふしぎ         
      シアターX「ブレヒトブレヒト演劇祭2年目」プログラム 2004年9月
   『泥棒論語』プロローグ考
      シアターX「『泥棒論語』と私たちの非暴力論語」プログラム2006年10月
   訪問日記と漫遊記  冨士正晴を東京に迎えて 
      冨士正晴資料整理報告書 第19集『東京漫遊記』冨士正晴記念館 2013年

2 世のひとびとと天皇と 中野重治
   くちなし忌に参加して 
     『梨の花通信』第30号 中野重治の会 1999年1月
      1998年8月22日丸岡町『くちなし忌』における講演の記録
   宮武外骨アメリカ様』と『五勺の酒』」
     『宮武外骨著作集』第8巻 解説 河出書房新社1992年1月

3 一寸さきは光  長谷川四郎
   『ぼくの伯父さん』を読む 
     『高等学校国語教科書・編集委員会の声』三省堂 1984
   月の夜ざらしとポチ    
     『新日本文学』1991年夏号
   原住民の歌  デルス・ウザーラ
     『デルス・ウザーラ』上巻 解説 河出文庫 1995年4月
   作品集を編みながら    
     長谷川四郎『鶴/シベリア物語』解説 みすず書房 2004年6月

4 死者と生者と  菅原克己
   『遠い城』をめぐって  
      第5回「げんげ忌」講演 1995年4月9日
   死者とのつきあい    
      『公評』公評社 1997年1月号

5 満月や大人になっても  辻征夫
   貨物船が往く  
      辻征夫『貨物船句集』跋 書肆山田 2001年1月
   隅田川から   
      『midnight press」 ミッドナイト・プレス 2000年春七号  
   『鶯』を読む  
      『社会評論』 1991年4月号
   畏敬の先輩、敬愛の後輩 
      『新日本文学』 2000年5月号
  
 あとがき  

 「あとがき」には、「初出は各篇の末尾に記しました。そのままの分もあるが、
随所に推敲をこころみました。ほぼ丸ごと書き直したものもあり、初出との異同に
こだわらないでください。そもそも初出が口述だったのもある。」とあります。