ブロンテ 実生活の視点 5

 「ブロンテと芸術」から話題をいただくのですが、ブロンテ姉妹の作品世界に暗い
せいもありまして、中にはいっていくことができずです。

ブロンテと芸術―実生活の視点から

ブロンテと芸術―実生活の視点から

 この論文集には、次のものが収録されています。
 ・ ブロンテと料理        宇田和子
 ・ ブロンテ家の教育       小野ゆき子
 ・ 衣服で読む「ジェーン・エア」 田中淑子
 ・ ブロンテとレース       佐藤郁子
 これは2009年10月の「日本ブロンテ協会全国大会」のシンポジウムでの発表を収録し
たものですが、この論文集のあとがきには、このシンポジウムは「前代未聞といって
いいほどの画期的なもの」とありました。
「『ブロンテと芸術』というタイトルだったのでブロンテの芸術論が学術的見地から
展開され論争されるものと聴衆は思っていたにちがいない。・・・このシンポジウム
では、ブロンテの芸術論をパネリストと聴衆の間で論争するだけではなくて具体的に
料理、レース編み、衣服という芸術論の基底に横たわる趣味的要素と教育の重要性が
とりあげられ、実際に料理がだされ、レース編みが出品され衣服や衣服の写真や教科
書が展示された。」
 宇田さんの論文には、ブロンテ博物館の「台所展示」写真が掲載されているので
ありますが、このシンポジウムでだされた実際の料理の写真がなくて、すこし残念に
感じました。