偏愛作家ベスト3

本の雑誌」の特集「偏愛作家ベスト」では209人の作家があがっています。
いまこのリストをながめて、これにのっていない作家のことをとりあげるのも
よろしいかと思うのですが、なかなかリストをていねいにみるところまでいき
ません。
 昨日までの話題の続きで、この特集の対談でメンバーがディッケンズについて
言及するところを引用しましょう。
「・ ディケンズ(29位)は語らんでええのん?
 ・ 忘れてた。
 ・ 我々がディケンズをわすれちゃまずいだろう。
 ・ でもディケンズってそういう作家やよ。一番好きって人はむしろ少ないん
  じゃないか。・・・・

 ・ まてまてここは「ピクウィック・クラブ」をおさなきゃ駄目でしょう。
 ・ そうだった今思えば団体名を考えたときにこの小説を思い出したのは
  秀逸だったよ。
   クラブのメンバーが話しを求めて通信班を結成するところから始まる
  じゃない。
 ・ 会報の記事になるような物語を求めて旅にでるんですよね。
 ・ ちょうど我々のように。
 ・ ただし我々の行き先はめくるめく文学世界、」

 この特集の偏愛作家ベスト3は、カルヴィーノ、ボルへス、磯崎憲一郎
ありました。もし芥川賞をうけていなければ、ほとんど磯崎憲一郎さんのことは
しるところがなく、この人はどういう人であるかなと思ったものです。