偏愛作家ベスト4

「本の特集」の「偏愛作家ベスト」には、209人の作家がリストアップされています。
上位三人は、昨日にちらっとふれましたが、下位にあるのは、次の人々であります。
205位 スタンダール  山田詠美  中島らも
208位 織田作之助   横溝正史

 「スタンダール山田詠美中島らも 」の三人は、当たり前すぎるので偏愛と
いう観点から見ますと、下位に沈んでいるのも納得です。
 今回のリストを見る限りにおいて、一番に印象に残ったのは三位に「磯崎憲一郎
さんが、いることですね。この特集が進行していた時には、いまだに芥川賞を受けても
いなかったように思いますし、なによりも単行本で三冊しかない作家が、この場所にいる
のでありますからしてね。(09年6月28日に対談がされています。)
 磯崎さんが、このまま芥川賞も受けずに、地味な作家で終わってしまったとすれば、
文字通りの偏愛作家となったのかもしれませんが、受賞によっても偏愛度はかわらなく
とも、レア度は低くなったといえるかもしれません。
 偏愛とレア度という二つの観点からみると、なんとなくこのリストは、小生にはもの
足りなくもあるのですね。
 何回か芥川賞にノミネートされたけど受賞しなかった、作品はそんなに多くない、
少数だが支持されているものがあるなんてことから、作家をあげてみたら、伊井直行
さんなんて人の名前が頭に浮かびました。
 芥川賞を受けていますが、東峰夫さんなんかも偏愛作家の資格はぴったりであります
けどね。このようなリストというのは、その時の気分でつくるものとありますので、
思いつくままに、こうして百人くらいの作家をあげるというゲームでありますか。