今回の東京滞在期間中に購入した本は、わずかに2冊でありました。
なさけない話ではありますが、腰痛持ちとなってからは、疲れが出た時に、
重たいものを持つと、てきめんに動く事ができなくなるものですから、
相当に吟味した2冊であります。どちらも近くの書店で購入することができる
ものであったのかもしれませんが、ここは神保町で購入することに、なにか
意味を求めるのでした。
神保町では東京堂で時間を費やしたと記しましたが、2冊を購入したのは
信山社でありました。なんとなく。岩波の本などを買う時は、信山社がよろし
かろうと思います。
その一冊は、次のものです。
シベリア抑留とは何だったのか―詩人・石原吉郎のみちのり (岩波ジュニア新書)
- 作者: 畑谷史代
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: 新書
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あたる「はじめに」には、次のようにあります。
「 私が石原吉郎のことを知ったのは、ほんの数年前のこと。信濃毎日新聞の
文化面で、戦争体験や米軍基地の問題をテーマに、対談を企画しました。
そのとき、対談者の一方だった沖縄の小説家、目取真俊さんが『シベリア抑留
体験のある石原吉郎という詩人がいる。』と話されたのがきっかけです。」
こうしたきっかけで、数年館取材をして信濃毎日に連載をはじめたとのこと
です。
この本で残念なのは、ただ一つ。この巻末にある参考文献のリストに、
長谷川四郎さんのお名前が見つからない事です。高杉一郎、内村剛介、香月泰男の
名前は見いだす事はできるのにです。
これは、長谷川四郎さんのことを知らなくてなったとは思えないのですが、
四郎さんのファンとしては、とても残念であります。