ちくま 6月号

 5月末に、出版社のPR誌がそろってとどきました。最近は、本当に読む事が
できなくなっていますので、封を切ってから、今月、翌月の新刊をチェックして、
あとは、このブログで取り上げる事ができる話題がないかと思ってみるのであり
ました。
 昨日の話題は、朝日新聞社の「一冊の本」でありましたが、本日は「ちくま」6月号
からであります。
 今年にはいってから「ちくま」の表紙は林哲夫さんが担当されていて、毎月趣向を
こらした表紙で楽しませてくれます。「ちくま」が小生の手元に届くまえに、林さんが
やっておられるブログで表紙絵をアップするのですが、これでみてしまうと手元に
届いたときの楽しみがなくなりますので、あらっもうでたのかというくらいにとど
めて、ネットでは細部をチェックしないようにしています。(以下のアドレスが、
林さんが表紙絵をアップしているところですが、ここに寄せたコメントにペリカン
書房とあるのでした。)
http://sumus.exblog.jp/11058697/

 手元に届いた「ちくま」6月号をみましたら、古いお家に「ペリカン」の文字が看板
に読み取れる仕掛け。これって品川さんという方が店主をつとめていたペリカン書房で
あるのだろうかと、ネットで検索をかけて驚きました。
 一番驚いたのは、このペリカン書房の店主であった品川力さんが、昨年11月に
102歳でなくなったとあったことです。昔の朝日新聞書評欄で、品川力さんの本が
とりあげられて、品川さんへのインタビュー記事を見た記憶があります。いまからどの
くらいまえでしょうか。ネットに「古書巡礼」82年とありますので、27年前位の
ことでしょうか。たぶん、あの紹介記事は、保存にまわしたと思うのですが、これは
整理されることもなく、どこかの袋におさまっているのでしょうか。
ほとんどあの紹介記事でしか知らなかったペリカン書房が、このように実在の姿で
あったとは思ってもいなかった。
 このお店は、ご主人の品川さんの存在と、料理を提供していたこと、いろんな文人
集まっていたことで歴史的な存在となっているのですね。
ネットには、この書店の現実の写真が違ったアングルからありました。このページは
織田作之助に関してのものですが、歴史的な存在であったペリカン書房の写真とかに
触れる事もできて、いろいろと興味深い「ちくま」6月号の表紙でした。
http://www.tokyo-kurenaidan.com/odasaku-tokyo1.htm