入試センター国語問題

 昨日の夜に拙ブログへのリンク元をみておりましたら「加賀乙彦 雨の庭」を
ヤフーで検索した結果からたどり着いたものが30件ほどもありまして、驚いて
しまいました。小生の知らないところで、なにかが動いているのだなとは思い
ましたが、この背景は、本日の朝刊をみて了解したのであります。
 本日の新聞には、昨日に実施された大学センター入試の問題と解答が掲載さ
れていまして、それの問題を見ておりました。最近は、近くに受験生もいない
ことから、ほとんど国語の現代文にしか興味はわきませんが、今年の国語は、
加賀乙彦さん「雨の庭」からの出題でありました。( 数年前、この現代文に
野呂邦暢」さんの小説の一節が採用されたときには、ずいぶんと渋い作品を
受験生に読ませるものだと思ったものですが、加賀乙彦さんというのも意外で
ありました。)
 このために、ヤフーの検索ツールに「加賀乙彦 雨の庭」というのが用意さ
れていたのでした。加賀乙彦さんは、ともかく、作品の「雨の庭」というのは
知名度が低いので、そんなにひっかかってはこないようです。
 拙ブログで、湯川書房についてとりあげていたときに、名古屋の古書店主が
古い季刊銀花にコメントしていた、湯川書房刊「雨の庭」に言及したのですが、
検索から、そのページにきていたものです。
「雨の庭」という作品を知るにいたったのは、湯川書房が限定本を刊行した
からでありまして、これを単行本のタイトルとしているのは、この湯川刊本のみ
です。
 たぶん短編小説なのでしょうが、いまだに読むにいたっておりません。加賀乙彦
短編小説全集というのがでていて、その中には収録されており、短編小説全集の
4巻には、副題で「雨の庭」とありますものの、小生はできれば湯川本を入手して
読みたいと思っているのでした。(衝動買いできる値段ではありません。)
 小生にとっての加賀乙彦さんは、なによりも長編小説の作家でありまして、
「帰らざる夏」「宣告」「永遠の都」などは読んでいるのですが、短編集と
いうのは、これまで縁がなくて、よくわかっていないのでした。
 昨年に知ってから、読んでみたいと思っていた「雨の庭」でありますが、
このような形で目にすることになるとは思ってもみませんでした。
うーむこれもなにかのお導きでありますか。どこかで「雨の庭」を入手して
全文を読んでみることといたしましょう。
( 久しぶりに、この国語問題を解いてみようと思って読んでいましたが、
もっとも適当なものを選べとあるものの、どれもあたっているように思い
こうしたものは、もっと気楽に読むべきではないかと思ったのです。
どうしてももっとも適当なものを選ばなくては試験にならないとはわかるものの、
こうした選択問題というのは、本好きを増やすことになるのでしょうか。)