新聞小説

 最近の新聞小説では、朝日新聞の「徒然王子」が秀逸と教えられました。
とにかくおもしろいよと小説読みのプロからいわれると、どのようなものだろうかと
興味はひくのですが、仕事へ行く前の朝の時間に、この新聞小説を読む気分にはなり
ませんです。仕事から戻ったら、戻ったでいろいろとやることがあって、読むことが
なくて、このようにして、小生の生活には新聞小説のリズムが入り込むことができま
せん。
 話題になったものなどは単行本となってから、あらためて購入して読んだりするので
ありますからして、それなら新聞連載時に読んでおけばいいものをと思います。
新聞小説」についての研究書が刊行されているのだそうですが、昔は新聞小説
部数拡大のための有力なツールとなったのだそうです。
最近は、新聞小説を読みたいがために新聞購読をきめるなんてことはあるのでしょうか。
 日経新聞が「渡辺淳一」さんの小説を連載して話題となったことがありますが、通勤の
電車で「渡辺淳一」さんの小説を読むというのはいかがなものでしょうか。
 昨日もちょっとふれましたが、新聞小説には、ほとんど挿絵がついています。
現在、連載中の「徒然王子」(島田雅彦作)の場合は、内沢旬子さんが挿絵をいれて
います。小説本文と同じく挿絵も毎日のことでありますので、連載を続けるというのは
大変なことであります。
 挿絵をいれた新聞連載時の雰囲気を残していこうとしますと、これは新聞を切り抜いて
保存をかけなくてはいけないのですが、本日話題にしています「徒然王子」の場合には、
すでに一年近く連載をしていて、これをすべて保存しようとしたら、仕事を引退して
隠居をしていなくては、無理なようです。