本日は七夕で

 九州は大雨の影響で、あちこちで大きな被害がでているようです。お見舞い申し上げ
ます。
 本日は七夕でありますが、被災地の皆さんには空を見上げて不安な夜を過ごしておら
れるのでしょう。本日の北海道は真夏日になったところもあるくらいの好天気で、当地
も今年一番の気温を記録したようです。なんとも申し訳ないような天候となっています。
 当方の中では七夕といえば「星娘忌」ということになり、本日は若くして亡くなった
方を、しばし追悼しておりました。
 午前中には、久しぶりに市内のブックオフへと足を運んでみました。暑いせいなのか、
店内は閑散としていまして、そんななかゆっくりと本を見ることができました。
ブックオフが路線変更してから、なかなかおいしい値段で本を購入することができない
のでありますが、本日はかろうじて三冊を買うことができました。
 買わなかった本で、気になったのは当方がすでに持っているものでありまして、その
一冊は渋澤龍彦さんの「偏愛的作家論」福武文庫版であります。この値段であれば購入
してもいいかなと思ったのですが、ぐっとがまんをして、どなたかが、これに反応して
喜んでもらうことを期待です。もちろん「偏愛的作家論」は河出文庫にもあるはずです
が、文庫としては福武のほうがずっと読みやすいはずです。(それにしても、最近は
福武文庫を見かけなくなったことで、今さらながら当方は福武文庫がお気に入りであっ
たいうことに気づかされることです。)

偏愛的作家論 (福武文庫)

偏愛的作家論 (福武文庫)

 本日購入したものは、次のものです。
徒然王子 第一部

徒然王子 第一部

徒然王子 第二部

徒然王子 第二部

 2008年1月から朝日新聞朝刊で連載された小説をまとめたものです。連載中に話題と
なっていたはずで、知人からこの小説はおもしろいねと連絡をもらっていたのですが、
当方は新聞連載時に小説を読みつぐという習慣がなく、連載が終わって単行本になって
も読む機会がなくて、いずれ文庫本にでもなったら読みましょうと考えていました。
 単行本となって、そろそろ10年になろうとしているのに、いまだ文庫化の話は聞こえ
てこず、ほとんどブックオフでは見かけることなく、今にいたっていました。
 とりあえず、今回の出会いをよしとして確保したのですが、どのタイミングで読むこ
とになりますでしょう。 この本が出ていることは、最近に知りました。本日のブックオフで見かけて、ありが
たく購入です。元版は2014年1月にでているものですが、萩原欽一さんからのリクエス
小林信彦さんとの対談が実現して、それを一冊にしたもの。副題には「名喜劇人たち
の横顔・素顔・舞台裏」とあります。
 これのまえがきは萩本さんで、あとがきは小林さんが書いていますが、ここでは萩原
さんのまえがきから引用です。
「4年ぶりにゆっくりお目にかかった小林さんは、ご自分の好きなコメディアンの話に
なると、テーブルから上半身をぐっと乗りだしえ、声もがぜんはずんでいました。
 ああー、やっぱり小林さんは心の底から『笑い』が好きなんだな、それがびしびし伝
わってくるなぁ・・・。そう思ったらうれしくて、ぼくの頬はゆるみっぱなしだったと
思います。
 ただひとつだけ、『小林さんも年齢を重ねたんだな』と思うことがありました。若い
ときより身振り、手振りが少なくなっていたんです。昔はもう、口だけじゃなく、全身
を総動員して、熱く『笑い』を語っていましたから。
 でも、話が刺激的だったのは、昔とまったく変わりません。」
 今から3年ほど前のことになります。