お祝いに本を贈る。

 新聞社の企画で、「あなたの生まれた日の新聞をコピーします。」という
のがありました。何十年前のものであってもマイクロフィルムから紙面を
プリントして販売するものですが、その日にどのようなことがあったかを
知るには、新聞というのがよい方法であるのでしょう。
 最近では、それを受けて子供が生まれたりすると、その日の新聞を記念に
保存をしたりするようになっているようです。
 小生は、親しい知人のところでこどもが生まれたら、そのこどもの
誕生した日にできるだけ近い発行日の本を贈るようにしています。
 一年間にものすごくたくさんの本がでていますから、刊行日ごとに
ならべてみたら、誕生日と同じ刊行日のものは、見つかると思うのですが、
それが近所の本やで見つかるという可能性は、ほとんどありません。
 最近に小生の身近で生まれたお子さんは、幸運なことに4月25日生まれ
でありまして、この25日というのであれば、大きな出版社の発行日と
なっているものですから、見つかるかもしれないと、行きつけの書店へと
いってみたのです。
 こどものお祝いですからして、本の内容がふさわしくないとプレゼント
することはできません。できれば、こころ暖まるものか、家族で楽しめる
ものがあればよろしいとです。

ブルーベリー

ブルーベリー

 今回、まさに誕生日とまったく同じ発行日の本を店頭でみつけることが
できました、それをプレゼント用に確保をしたのですが、その本は、
重松清「ブルーベリー」でありました。ほとんど毎月のように新刊を
だしているのではないかと思ってしまう重松さんではありますが、
このような買われ方をしているのでした。
 (最初にギフトの候補として考えていたのは、瀬戸内寂聴さんの
 『奇縁まんだら』でしたが、この本で発行日を確認できなかった
ことと、生まれたばかりの女のこの、これからの人生に瀬戸内さんを
重ねるというのは、すこし重い感じがいたして、これは見送りする
こととなったのでした。)