ラジオ「私の本棚」

 武藤康史さんの「文学鶴亀」を読んでいて、ここ数日「朗読」のことを話題に
しておりました。どちらかというと、詩の朗読をということで、昨日には長谷川
四郎さんの詩の朗読について、予告編のようなところまでたどりついたのですが、
本日に家人と話をしておりましたら、毎日、午前中に聞いていたラジオ番組が
昨日で終わって、「私の本棚」も、あとすこしで60年になるというのに終わって
しまったと教えられました。最後の朗読作品は、さだまさしの作品であったとか。
 小生が、数日前に「私の本棚」と、このブログに記したときは、ちょうど終わった
ばかりということですか。不思議なシンクロに驚いたのであります。
最近は、この「私の本棚」という朗読の時間は、仕事をしているせいもあって、
まったく聞くことができていないにもかかわらず、このような番組が終わりを告げる
のをきくとまことに残念に思うのでした。
 小生がこども頃といえば、ラジオの時代でありまして、ラジオドラマなどを
楽しんで聞いた記憶があります。中村メイコの七色の声のドラマとか、浪速千枝子と
アチャコの「お父さんはお人好し」とか、「一丁目一番地」なんてのもありました。
 浪曲なんてのも、いかにもラジオ向きのものでありまして、「浪曲天狗道場」と
いう素人のものまね番組が楽しみでありました。( 山下達郎さんが、そのラジオ
番組で、「浪曲天狗道場」のことをちらっといったりして、こちらはそれを聞いて、
わたしも聞いていたぞと声をあげそうになります。「ロートのロ、浪曲のロ」と
いうナレーションがはいりました。)
 「はてな」には、ラジオ「私の本棚」という登録はありませんが、検索をしまし
たら、以下のものを目にすることができました。
 
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

「私の本棚(わたしのほんだな)は、NHKラジオ第1放送で、1949年(昭和24年)
1月4日より2008年3月17日まで59年2ヶ月にわたり放送された朗読番組である。
同番組は毎回各界の著名人・タレントらが著したエッセイや文芸作品を、俳優や
NHKのアナウンサーらが朗読する。59年間の長きに渡り放送され、2003年以降は
『きょうも元気でわくわくラジオ』の番組内で月曜〜金曜の11:10ごろ〜11:30に
放送されてきたが(夏休み期間中は原則として休止)、2008年3月19日のきょうも
元気でわくわくラジオの終了に際し、17日付で放送を終了した。
初回の放送で取り上げられたのは川端康成作品で、朗読は朗読家の樫村治子。
最後の題材はさだまさし著「いつも僕の味方」、朗読は斉藤政直アナウンサーで
あった。」

 そうだ、「私の本棚」といえば「樫村治子」さんでありました。どのようなかたで
あったのか承知していないですが、この名前が記憶に残っているのは、番組での
朗読を聞いていたからでありましょう。
FMでは、いまでもラジオドラマをやっていますが、一般の放送でドラマのような
番組を定期的にやっていたのは、森繁久弥加藤道子がやっていた日曜名作座
最後でありましょうか。いつまでやるのか森繁といわれていましたが、森繁よりも
若い加藤さんのほうが先に倒れて番組は終わったのですが、あの番組のテーマを
聞くと、日曜日もおしまいであしたから仕事だ、頭を切り換えなくてはと思った
のでした。