とんがった高校生か

 購読している新聞の「語る 人生の贈りもの」は、編集工学者という肩書の

松岡正剛さんが登場です。松岡さんの著作にはあまりなじんでいないのですが、

それでも長く本を読んでいますと、否応なしに松岡さんに接近していることです。

拙ブログでも何度か話題にしておりまして、その一番最初は、以下のものであり

ました。

vzf12576.hatenablog.com 3月20日の松岡正剛さんの「語る」には、次のようなくだりがありました。

「東販から高校生向けの読書新聞を作りたいという依頼がきた。全国の書店

に無料で置いて、高校生に来てもらおうと。

 それで『ハイスクール・ライフという名前をつけて、編集しまくりました。・・・

タブロイド判で、表紙の絵は宇野亜喜良さんに描いてもらい、唐十郎、倉橋

由美子、野坂昭如土方巽らの”前衛”に次々と紙面に登場してもらいました。

当時のとんがった高校生はみんな読んでいたと思います。」 

 当方が、この場で話題にしてからずいぶんと時間がたったこともありまし

て、その当時よりも、この「ハイスクール・ライフ」に関する情報は多くなっている

ようです。

 一番はこれの総目録がnoteで公開されていることです。

note.com この目録をみましたら当方が手にしていたのは、1969年くらいであることが

わかりました。稲垣タルホという不思議な名前の人を、これで知りましたので。

 その記事は、「25~28号.地を這う飛行機と飛行する蒸気機関車」という対談

で、稲垣足穂中村宏が登場し、それに加えて「機序械学説 中村宏」という

文章が掲載です。 

 たぶん、チンプンカンプンであったでしょうが、学校では教えてくれない不思議

な世界を垣間見ることになりです。

この「ハイスクール・ライフ」の揃いが、古本屋さんにでていまして、その値段が

88万円とありましたので、これにも驚くことです。

  本日21日の「語る」には、松岡さんが新婚旅行もかねて京都へといって

タルホ宅で中村宏とタルホの対談ととる話題となっています。すっかり忘れて

おりましたが、このことも過去に話題にしておりましたです。

vzf12576.hatenablog.com 1969年の当方は、予備校へと通っておりまして、とんがった高校生では

なかったのですが、好奇心は旺盛であったようです。

 

お彼岸はお寺へ

 本日はお彼岸のお中日でありまして、お寺へと行くことにです。

 朝から家人はお供えのぼたもちつくりでありまして、旅行へと行く前に作り

冷凍してありましたあんこ(つぶあんです)を使うことに。本日はあんことすり

ごまのぼたもちを作り、小さなタッパーに入れてお供えとしました。

 本日はお寺を二箇所巡ってお参りをしたのですが、お供えにあがっている

ものを見回しても、自家製ぼたもちは、ほとんど見当たらずでありますね。

今やぼたもちを作る家は少なくなっているのを感じることです。

 お寺から戻ってからはパン作り、トレーニングと合間に本を読んで過ごす

ことになりました。

 本日の本は、先日京都の古本屋しばのき文庫で買ったヤン・ヨンヒさんの

朝鮮大学校物語」です。ヤン・ヨンヒさんは、朝鮮大学校の卒業生でありま

すので、大学での生活などはヨンヒさんの体験が反映されているのでしょう。

 朝鮮大学校は、全国にある朝鮮学校の最高学府という位置づけで設置さ

れているのですが、その昔とくらべると朝鮮総連の力が落ちているので、

今は大変になっているのではと思われますが、ヤン・ヨンヒさんが描くのは

1983年から1987年にかけてのことで、ヤン・ヨンヒさんが在学していた時

と重なるようです。(そういえば、今年に入ってからか、当方の町にあった

総連系の信用組合の支店が閉店しました。低金利時代のせいもあるで

しょうが、総連系の商業者たちの力が落ちているということもあるのでは

ないかな。この町からも遠隔地にある朝鮮学校に通っている子どもたちが

いることを思いだしました。今は、どのくらいの子どもが通学しているので

しょう。)

 朝鮮大学校は、ガチガチのエリート養成するところなのですが、そこに入学

した主人公は、それに違和感を感じながら、好きな芝居や映画を観る生活を

送るのですが、そうしたなかで通うようになる喫茶店が「ほんやら洞国分寺

店となります。

 国分寺駅南口から「二百メートルくらい歩くと、左手に蔦が絡まった山小屋

のような店が現れた。黒木裕がドアを開け、ミヨンを先に中に入れる。

『あら!いらっしゃい』

 カウンターの中にいる、オーバーオールを着た華奢な女性が笑顔で迎える・」

 この店の売りはカレーとあります。

ほんやら洞という喫茶店は、京都にあったのですが、国分寺にもあったと知った

のは、先日にTVで「ずん喫茶」という番組を見たからでありました。TV東京が

制作するもので、ずん飯尾が、あちこちの喫茶店めぐりをするものですが、それ

国分寺ほんやら洞を訪問し、現在の店主の母が中山ラビさんとわかりまし

た。中山ラビさんは名前だけは承知しておりましたが、もちろんライブなどに

足を運んだことはなしです。

 京都のほんやら洞は火災のためにすでに閉店とのことで、こちらの店の最後

の店主は写真家の甲斐扶佐義さんでありました。この文庫を購入したしばのき

文庫には、甲斐扶佐義さんの自費出版の写真集が販売されておりまして、それ

を手にしてパラパラと見たのですが、不思議なところで、ほんやら洞つながりと

なりました。

 

 

 

旅より戻って

 夜に自宅に戻りました。関西は思ったよりも寒かったかなと思っていた

のですが、こちらはさらにでありました。気温はもちろん氷点下で、自宅の

室温はプラス6度でした。あわててストーブをつけて温めるのですが、しば

らくは気温があがらずで、ちょっと寒さに震えました。

 本日は移動の車内で持参の文庫本を読みましょうとと、意気込んでいた

のですが、空港に移動のリムジンバスは高速に乗る前に、関空からの飛行

機は離陸したのも知らずでありましたので、ほとんどページを稼ぐことはで

きずでした。

 それでも待っている時間がながかったこともあって、旅行前から読んで

いた絲山秋子さんの「薄情」は、最後のページにたどり着くことができまし

た。この文庫の解説は堀江敏幸さんでありまして、これはありがたい。

 この作品は2015年に発表されたものですが、谷崎賞を受けたものと

なります。

 主人公は男性で、作品の舞台は群馬県で主人公が住んでいるのは高崎

でありましょうか。この作品の地名は、すべて実際にあるものなのでしょうね。

 印象に残ったくだりに次のようなところがありです

「半年間の農作業から戻って、体力が充填されると動物のように女が欲しく

なる。耐えがたい欲求となる。そうは行っても先のことを考えたら地元で失敗

するわけにはいかないから、宇田川はSNSで適当な相手を探すのだった。

もちろん送られてきた写真などあてにならないが、それでも好みの爬虫類系

だったらいいなと思って待ち合わせての都内に向かうときが一番楽しい。」

 「地元で失敗するわけにはいかない」というところが、リアルな地方都市の気分

でありますね。こういうのは群馬に限らずでありましょうが、この作品ではかなり具

体的な地名とか道路が書き込まれていますので、そのことが現実の世界と間違え

て読まれてもということにつながっていくのかな。

 もちろんモデルなどはないのでありましょうが、最新作の「神と黒蟹県」のほう

が、現実の地名がでてこない分、フィクションとしての完成度は高くなっているので

はと思うことであります。

 これがこの10年での絲山さんの進化でありますね。

 

風が冷たい

 本日の関西は、お天気はまずまずで気温もそれなりでありましたが、

強い風が吹いていて、さっぱりあったかくは感じないことでした。風が

あるとないとでは、こんなにも違うものかと、ふだん北国で生活をして

いて、すこし春めいた格好で関西にでてきた当方は震えることになりです。

 昨日は京都でとまりまして、今朝は早朝の電車で大阪に戻ってくること

になりです。ちょっとイベントがありまして、それへの参加でありました

が、阪急電車の特急が動きだす前の時間の移動ですが、イベントの時間に

間に合って、役割もはたすことができました。

 今回はあれこれと欲張りな日程を組んでいたのですが、本日は朝のイベン

トに続き、昼からは大相撲の見物に足を運ぶことにです。発売日の売り出し

時間にあわせてネットで確保したチケットですが、いす席希望ということで、

それこそ天井桟敷のようなところではありましたが、まあ雰囲気が味わえる

だけでもよろしとしなくてはです。

大阪場所9日目

大阪場所 向正面 椅子席からのながめ

 本場所の会場にいますと、取り組みをもう一度とかスロービデオでと

いうようなサービスはないのでありますが、それよりも観客の力士への

声援とか、勝負が決まったときの歓声などライブならではの盛り上がり

があります。

 TVの放送を聴いていますと、すごい歓声でしたねなんていうことがある

のですが、TVのスピーカーからの音声では、そのような気分になることは

ないことで。

 本日に会場に足を運んだことで、関西では地元出身のカド番大関の人気

が高いということが、実感でできました。(当方はあまり好きな力士では

ないのですが。)

 ということで、本日は本もあまり読むことができずでしたが、本日の

移動中に読んでいたのは、絲山秋子さんの「薄情」でありました。

 

本日は京都へ

本日は午前のうちに京都へ移動することになりです。着替えとお土産と車中て読む文庫本だけを持参です。京阪で出町柳まで行って、叡電に乗りかえて岩倉までです。乗り換えがスムーズにいきまして、思ったよりも早くに目的地につきました。

 今回のお楽しみは、近くに新しく開業した小さな古本屋さんを訪ねることでありました。岩倉に着いてから、一休みしているうちに、雨となりましたが、傘をさして訪問しましました。先日は、京都で古い歴史の古本屋さんが、閉店したと話題になっていましたが、新しく開業される方もいらして、うまくいってほしいものとおもいました。

 若い店主さんは、生田さんといわれて、あの愛書狂生田さんのお孫さんとのこと。店内を見る限りは、それを伺わせるものはなしでありました。

そのうちに、当方が架蔵する生田署名本を京都の家族にいって、持ち込ませようかなと思ったことで。

いまから、50年以上もまえに京都河原町の京都書院で買ったもの。

 本日買わせてもらったのは、古山高麗雄のエッセイ集と、ヤンヨンヒさんの朝鮮大学校物語の二冊。

 このお店は雨の日には、1割の値引きをしてくださるとかで、申し訳無い値段になりました。大丈夫かな。

 お店は京都市左京区岩倉長谷 しばのき文庫さんです。どうぞ、ごひいきに。

本日は遠足に

 本日の関西はお天気がよろしということで、絶好の行楽日和でありました。

朝起きてすぐに散歩にでかけ、宿近くにある相撲部屋のけいこ風景をみてや

りましょうと思ったのですが、朝6時半くらい、公園に設置の土俵には力士の

姿がなく、どうやら本日の朝稽古は終わったか、なかったのでありましょう。

場所中でありますので、若い力士たちはそろそろ会場にむかう時間でありま

すからね。これは残念でありました。

 それにしても、変わらずに同じところに宿舎をおいているとのことですが、

力士ののぼりもたてられてなくて、ちょっといつもとは雰囲気が違うことです。

 午前にこんどは総勢6人で遠足にでかけることにです。本日は阪神電車から

阪急と乗り継ぐ沿線の旅でありました。

 メンバーの一人が、その昔に住まっていた今津駅界隈をほぼ二十年ぶりで

訪れ、そのあとは宝塚方面へと移動して途中下車です。

 ヴォリーズの建物見物ではありませんが、ヴォリーズの雰囲気が味わえる

大学キャンパスに足を踏み入れることにです。たまたま本日は卒業式が行われて 

いまして、にぎわっておりました。(調べてみましたら、大学院のものだそう

です。)

上ヶ原の大学

 せっかく大学に足を踏み入れたのだから、学食で何か食べて、生協の本屋で

珍しい出版物でも見てやりましょうと思ったのですが、残念生協の購買は、

書籍部門のみお休みでありました。ずいぶんと前に、ここで本を求めたことが

あって、本日も何かと思ったのですがね。

 夕方に宿に戻って、ひいきの力士の応援をすることになりですが、せっかくの

聖地巡りのかいなく、一敗地に塗れることでありました。あしたはがんばろう

です。

聖地巡り

 

再起動から戻らない

 本日から旅に出ておりまして、宿に置いてあるレッツノートで、本日の更新をしましょうと思いましたら、しばらくアップデートがされていないので、まずはそれをしてから、使ってと表示が出ることに。それで、再起動しましまところ、ずっと再起動が終わらずで、使うことができずです。

 そんなわけでスマホで更新となりました。いつもの記事と雰囲気が違うのは、そのせいです。

 本日は、午前にスタートして、目的地には午後三時半につきました。本日の移動中には持参の文庫本を開くことにです。二冊持参のなかから、読んでいたのは、すこし前に購入していた乗代雄介さんのものでした。

 乗代さんのデビュー作という位置づけで、群像新人文学賞を受けたもの。本日は半分くらい読みましたが、結構わかりにくい。とにかく作品ごとに雰囲気を変えてということで、このわかりにくさが乗が流。この作品と比べたら、最近のものは、よほどわかりやすいかもです。

 この巻末に群像新人文学賞の選評が掲載されていて、これが参考となることです。