お彼岸はお寺へ

 本日はお彼岸のお中日でありまして、お寺へと行くことにです。

 朝から家人はお供えのぼたもちつくりでありまして、旅行へと行く前に作り

冷凍してありましたあんこ(つぶあんです)を使うことに。本日はあんことすり

ごまのぼたもちを作り、小さなタッパーに入れてお供えとしました。

 本日はお寺を二箇所巡ってお参りをしたのですが、お供えにあがっている

ものを見回しても、自家製ぼたもちは、ほとんど見当たらずでありますね。

今やぼたもちを作る家は少なくなっているのを感じることです。

 お寺から戻ってからはパン作り、トレーニングと合間に本を読んで過ごす

ことになりました。

 本日の本は、先日京都の古本屋しばのき文庫で買ったヤン・ヨンヒさんの

朝鮮大学校物語」です。ヤン・ヨンヒさんは、朝鮮大学校の卒業生でありま

すので、大学での生活などはヨンヒさんの体験が反映されているのでしょう。

 朝鮮大学校は、全国にある朝鮮学校の最高学府という位置づけで設置さ

れているのですが、その昔とくらべると朝鮮総連の力が落ちているので、

今は大変になっているのではと思われますが、ヤン・ヨンヒさんが描くのは

1983年から1987年にかけてのことで、ヤン・ヨンヒさんが在学していた時

と重なるようです。(そういえば、今年に入ってからか、当方の町にあった

総連系の信用組合の支店が閉店しました。低金利時代のせいもあるで

しょうが、総連系の商業者たちの力が落ちているということもあるのでは

ないかな。この町からも遠隔地にある朝鮮学校に通っている子どもたちが

いることを思いだしました。今は、どのくらいの子どもが通学しているので

しょう。)

 朝鮮大学校は、ガチガチのエリート養成するところなのですが、そこに入学

した主人公は、それに違和感を感じながら、好きな芝居や映画を観る生活を

送るのですが、そうしたなかで通うようになる喫茶店が「ほんやら洞国分寺

店となります。

 国分寺駅南口から「二百メートルくらい歩くと、左手に蔦が絡まった山小屋

のような店が現れた。黒木裕がドアを開け、ミヨンを先に中に入れる。

『あら!いらっしゃい』

 カウンターの中にいる、オーバーオールを着た華奢な女性が笑顔で迎える・」

 この店の売りはカレーとあります。

ほんやら洞という喫茶店は、京都にあったのですが、国分寺にもあったと知った

のは、先日にTVで「ずん喫茶」という番組を見たからでありました。TV東京が

制作するもので、ずん飯尾が、あちこちの喫茶店めぐりをするものですが、それ

国分寺ほんやら洞を訪問し、現在の店主の母が中山ラビさんとわかりまし

た。中山ラビさんは名前だけは承知しておりましたが、もちろんライブなどに

足を運んだことはなしです。

 京都のほんやら洞は火災のためにすでに閉店とのことで、こちらの店の最後

の店主は写真家の甲斐扶佐義さんでありました。この文庫を購入したしばのき

文庫には、甲斐扶佐義さんの自費出版の写真集が販売されておりまして、それ

を手にしてパラパラと見たのですが、不思議なところで、ほんやら洞つながりと

なりました。