移動の車中で

 本日は移動の車中でうとうととしながら、脇村義太郎さんの「東西書肆街考」

を読んでおりました。鹿島茂さんの「神田神保町書肆街考」を手にする前に、

脇村さんの本で予習をしておこうと思ったものです。

 脇村さんも神田神保町界隈の地形などから始まって、江戸時代のお屋敷の状

況が説明されて、維新後にお屋敷は学問所などに変わっていったとありました。

当方はまるで歴史に弱いので、そうなのかと初めて知ることが多いことです。

 明治の元老 西園寺公望駿河台に居をかまえて、古書街を歩くところが、

印象に残りました。西園寺公は、十年のフランス留学を終えてから大学で教鞭

をとったのちに、外交官となったり文部大臣となるのですが、その存在感は別

格であったようです。

 その元老のお散歩スタイルです。

駿河台に落ち着いた後、月明温暖の夜、書生帽をいただき、ステッキをもって

神田の古書街で書物を漁る侯の姿はしばしば人目にふれた。

 さらに明治四十年代、西園寺侯が首相の印綬を帯びた時、竹越三叉などの斡旋

で、主要な文士を、ここに招いて会合を催した。」

 時代も制度も違うのですから、比較はできないものの、最近の元老なような人物

に、このような雰囲気の人はいるでありましょうか。

コロナが沈静化したら祝勝会

 佐藤正午さんの「書くインタビュー5」を手にしていましたら、新聞をみても、

競輪の広告に目がいくことです。同じギャンブルでありまして、スポーツ新聞以外

は競馬の重賞は大きく取り上げても、競輪はほとんど取り上げがないことです。

なかなか競輪はスポーツとして認められないようで、サイクルスポーツが盛んな

ヨーロッパとくらべると残念なことです。とはいっても、その昔とくらべると

オリンピック種目となっているせいもありまして、ずいぶんと認知度はあがって

いるようです。

 佐藤正午さんは12月30日に佐世保である競輪グランプリのことを話題にして

いるのですが、今年の開催地は平塚とありました。

 そういえば、本日は競輪祭とかいうイベントの決勝戦で、20時40分に発送予

定と広告にありました。ちょうどこの時間はワールドカップサッカーの日本対

コスタリカの試合予定ですが競輪をとるか、サッカーかで悩んだ人も、多くはない

けどいらしたのでしょう。佐藤正午さんは、サッカーには興味がなさそうですが。

 ということで、本日に開催の大きな競輪の試合の新聞広告を見ておりましたら、

一口馬主の友人から、本日はジャパンカップに愛馬が出走するので応援よろしくと

連絡がありです。このところ、一口馬主さんの馬は重賞に出走はするものの、着外

であることが多く、しかも最近は良い馬があたらないので、三歳クラシックは夢の

また夢と、ぼやきが入っているなかでのジャパンカップであります。

 当方はあまり期待せずに応援をしていたのですが、これが見事な追い込みで一着

でゴールです。すぐにお祝いのメールをしましたら、すぐにお返事がありまして、

コロナが収まったら祝勝会をやりましょうとのことでした。

 いったい優勝賞金のうちいくらの配分をうけるのでありましょうか。ずいぶんと

たくさん走らない馬の一口さんでありましたので、たまにはこのような当たりがあっ

てもよろしいでしょう。

 はやくコロナ沈静化しないかな。

 

祈りもむなしくで

 来週に予定されていた宮本浩次さんの東京公演は、ファンの祈りも通じなかった

ようで宮本さんの体調不良で、公演は延期となりました。ちょうど本日はチケット

の発券日でありまして、発券を受けてチケットを手に、当日の座席を確認したとこ

ろで、延期の知らせを受け取ることになりました。

 行く気満々であったファンの皆様(そのなかには家人も含まれます)は、さぞか

し落胆したことでありましょう。はるばると交通費と宿代をかけての参戦予定であ

りましたが、公演はなくとも旅行には行くしかありませんです。

 宮本さんにかかわる聖地巡礼に目的をかえることにしましょうかなと、あれこれ

検索することにです。まあいろいろなことがある2022年であります。

 本日は中途でなげられていた佐藤正午さんの「書くインタビュー5」を読むこと

にです。この本の魅力は、とにかく佐藤さんと編集者さんがメールのやりとりをす

るなかで、競輪が話題にのぼることでありまして、小説論とかは飛ばしても競輪話

題のところはチェックすることにしようです。

 本日にメモするのは、2019年11月22日に日付がある佐藤正午さんのメールの一部

であります。(競馬話題ではなかったけど)

佐世保の書店界隈で、陰で『あのおじさん』て呼び方が公式に採用されていたと

してもぜんぜん悪い感じはしない。少なくとも、陰でも日なたでも、佐藤せんせい、

と呼ばれるより断然いいと思うんだ。・・・

 そりゃ先生と呼ばれる作家は大勢いるだろう。そう呼ばれるにあたいする作家も

いるだろう。でも佐藤正午がせんせいになっちゃった世界はやっぱりどこかまとも

じゃないよ。」

 ちょうど、岩波から「月の満ち欠け」文庫サイズの本が刊行されたころの話であ

ります。直木賞を受けた地元作家を応援するために、本屋さんがサイン本を平積み

してセールスをしてくれるのですが、その本屋さんの店員さんたちは、自分のこと

をせんせいと呼ばないのが、むしろまともな対応であると言っています。

 正午さんに先生は似合わないですよね。

 

BLACK FRIDAYとなり

 いつ頃からかネットを中心にBLACK FRIDAYということが言われるようになり、

この時期はネットショッピングサイトで割引商品が提供されて、購買意欲が刺激

されることになります。(もともとは感謝祭の翌日金曜日のことをいうのだとか)

 ということからはBLACK といいながらも、ちょっと気分が上がることになるの

でありましょう。当方が利用するサイトでもBLACK FRIDAYということで、目玉

商品をならべたコーナーが展開されています。

 ここまでは人々の気持ちがあがるBLACK FRIDAY話題でありますが、本日は一方

において、悪いほうのBLACK FRIDAYの話題もありです。

 先日の話題に続くのでありますが、昨日から、本日の21時から放送の音楽番組

「ミュージック・ステーション」に宮本浩次さんが生出演するので、録画よろし

くねと言われていたのですね。一時間の番組で、宮本さんの出番はせいぜい5分

くらいでしょうし、スカパラの出番と桑田さんの出番を加えても20分にもなら

ないでしょうから、レコーダーのリモコンを片手に番組を注視するつもりであり

ました。

 ところがです、肝心かなめの宮本さんは体調不良でお休みということになって、

抜けた穴は、なんとか助っ人が埋めてくれることになりましたが、宮本さんのご

尊顔を拝することはできずでありました。

 これは残念であります。そういえば、先日に宮本さんがインスタグラムでひさ

しぶりに歌を披露してくれていたのですが、なんとなく疲れているように見えて、

これは大丈夫かなと思ったのです。23日にアルバム発売を控えて、頑張りすぎ

て疲れているのだなと思ったのですが、それだけでなかったのかな。

 今回の番組は大事をとってのお休みでありましたが、それというのも、来週の

月、火曜と二日連続でライブコンサートを予定していて、それに支障がでてはた

いへんなことになるということでの措置のようですが、あと二日くらいでどこま

で回復するかな。

 東京フォーラムでの公演チケットを確保している人たちは、宮本さんの回復を

祈ってお百度をしなくてはいけないようです。


www.youtube.com

 

一夜明けてのこと

 一夜明けて興奮はピークになりです。

 といってもこれはサッカー話題ではありませんで、11月23日に発売となったCD

のことであります。

 23日の新聞には桑田新聞が折込3ページとなっていて、これには度肝を抜かれま

した。さすがに日本のポップス王はすごいやで、桑田佳祐のアルバムが売れなけれ

ば、いよいよ日本のポップスのCD展開は終息にむかうぞという危機感を感じさせる

販売戦略であります。(関係者の期待通り、ポップス王のアルバムはとても売れて

いるようであります。サービス精神旺盛でありますからね。それにしても、すごい

人でありますね。ほんとデビューしたときのサザンをTVで見たのですが、ほとんど

色物のように思えて、こんなバンドになるなんて、まったく予想もできなかった。

北海道のFM局が開局したのを記念して、サザンがライブしたのをカセットにエア

チェックして、いまも大事にしていますが、開局は82年ですので、あのサザンから

でも40年が経過でありますよ。)

 といいながら、我が家では同日に販売された宮本浩次さんのミニアルバムが届く

のを心待ちにしていたのであります。発売日に市内にあるショップに足を運ぶとい

うのが一番早くに手にすることができたのでありますが、宮本ファンの家人はおま

けがついているということで、通販利用となりました。

 どうやら発売日を前にして発送されたようでありまして、当初金曜日に到着予定

と連絡が入っていたのですが、それを前倒しして本日に届くことになりです。

昨晩のサッカーの試合結果よりも、このCDの到着はうれしいことと家人は申してお

ります。

 野暮用より夕刻に戻りましたら、早速きいてみてよと勧められることになりです。

宮本さんの女性歌手のカーバー集の続編もので6曲入りですが、なかにまったく知ら

ない曲がひとつありまして、これは平山三紀さんが1975年に発表したものとのこと。 

これはありがたいこと、こういう知られざる名曲を掘り起こしてカバーしてくれる

のが宮本さんの路線になることに期待大であります。

 家人は大人買いといって、同日に販売となった宮本浩次「縦横無尽ツアー」の

動画もあわせて購入し、これも同時に届きました。こちらの映像は、先日にWOW

WOWで放送されたものと同じ日の記録ですが、編集が違うとかで、これまた見る

のが楽しみなことです。

 宮本浩次さんが今の桑田さんの年齢まで活動を続けたら、当方は80代に突入だ

けども、宮本ライブに足を運べるようにトレーニングは続けなくては。

 

四回目のワールドカップか

 中東カタールサッカーワールドカップが始まって、本日の夜はこのあといよ

いよ日本とドイツの対戦となります。やってみなくてはわからないというものの

きびしい展開になりますでしょうね。

 このブログを始めたのが2007年でありましたので、そのあと2010年か

ら、今回のワールドカップは四回目となり、その回ごとに話題としておりました。

どこかにも記しておりますが、熱心なサッカーファンでもないのですが、ワールド

カップだけは海外からの中継を見物しておりまして、その初回はアルゼンチンで開

催された時でした。1978年のことでありまして、この時がワールドカップ

生中継の最初ではなかったかな。アルゼンチンの人が、国内開催で盛り上がってい

るのを目にして、サッカーワールドカップは特別なのだなと思いました。

 その当時は、日本のサッカーはマイナースポーツでしたし、メキシコオリンピック

でメダルをとったといっても、ワールドカップ本大会ははるかに遠い存在でありま

したね。

 1993年にはカタールのドーハで最終予選の最後の試合に臨んだときも夜に

中学生となった息子と見物をしておりましたが、あれはアメリカ大会予選でありま

してTVの中継アナウンサーがゴールデンブリッジが見えてきましたとコメントして

まもなくロスタイムに点を入れられて、予選を勝ち抜くことができなかったので

ありますね。

 1993年当時、海外のクラブでプレーをしている選手は皆無でありましたが、

現在は主力のほとんどは海外クラブでプレーをしているのですから、世界で戦うた

めには海外にでていかなくてはという流れは、サッカー選手が切り開いたものです

ね。

 サッカーは特にナショナリズムを刺激するものでありまして、そのあたりはほど

ほどにしなくてはと思うのでありますよ。

 これからの一ヶ月は頭を熱くしないようにしてサッカーの試合を楽しむことにい

たしましょう。

 ということで、本日は本も読まずにサッカー話題となりました。

写真は大きいが文字は小さい

 そういえば図書館から借りている本に、次のものがありましたです。

 鹿島茂さんの「稀書探訪」平凡社でありまして、これは全日空の機内誌「翼の

王国」に連載したものをまとめたものなのだそうです。思いのほか連載が続いて

144回になったとあります。

 当方はほとんどLCCしか利用しませんので、この連載が掲載された「翼の王国

を手にしたことはありません。そういうことからは、このようにまとまって書籍

になったのは歓迎でありますね。

 巻頭に「はじめに」という文章が掲載されているのですが、これがえらく文字

が小さくて、ほとんど読まんでもいいよといわんばかりであります。

 研究のためにということで「19世紀パリに関する資料」を集め始めたのが40年

ほど前で、その沼にはまってしまい、とんでもない借金を抱えて、その返済のため

にせっせと文章を書いて、自己破産を逃れることができたというのは、「子ども

より本が大事と思いたい」などに書かれている話であります。

 すこし借金も減って落ち着きを見せてきたときに、この連載を引き受けて、また

また稀書を購入せざるを得なくなったというのが、今回の本の背景でありますね

 それにしてもより良いコレクションを作るのは、ほんとにひどく大変なことで

ありまして、親の遺産で遊んで暮らすことのできない人は、コレクターになろうと

しないほうがよろしいですね。

 この「稀書探訪」は、収集した本を見てもらおうというのが趣旨ですので、本の

写真は大きく、鹿島さんのコメントは小さな文字であります。読まんで見て楽しん

でというありがたい本であります。