明日は返しに行こう

 図書館から借りている本の返却期限をまたまた守ることができなかった。

週末に入って、休館日を挟んだものだから、これ幸いとばかりに、あわてて借り

ていた本のページをめくることになりだ。 

 こういうのは読書とは言わないよなと思いながらも、どうやら次に借りる人が

待機しているらしいので、なんとしても最後のページまではたどりつかなくては

です。とにかくページの文字を追うだけでありまして、ほとんど頭には残らない

のでありますが、そのうちにまた借り出して、読み返すことができればいいのに

と思うことです。そういう時間を持つことができるでしょうかね。

 ということで、休み明けの図書館に、朝一番で行って本を返しにいきましょう

です。

 一度に何冊も借りていながら、やっとこさ一冊読むことができるかどうかという

体たらくでありまして、これはいかんことと、すこし反省。本を読むこと以外で、

自分に課していることはそこそここなしているのだけどもと、これは言い訳か。

 そういえば、ぐんま様にすすめられて購入した鷲巣力さんの「書く力」もまるで

手にできていない。これは近々に予定されている旅に持参しようかしらんです。

(本日に鷲巣さんのあとがきを見たら、加藤周一さんの著作権継承者のお名前が

記してありました。そうか、この方が継承されたのかと思いましたです。)

本日は冬支度

 例年この時期には庭じまいというか冬支度を行うことになりです。

 枯れてしまった宿根草を切ってしまい、すこし大きくなりすぎた株などを

スコップで削ってコンパクトにすることにです。花菖蒲とかフウチソウという

のは株を小さくするのが大変でありまして、スコップを手に格闘することに

なりました。

 そうした作業がおわりましたら、腐葉土と米ぬか、お馬の堆肥、くん炭を

混ぜた寒肥を施すことになりです。本日はまずはバラへの対応が中心であり

ましたが、地植えと鉢をあわせるとそこそこの数となることから、それなりに

腐葉土も使うことになりです。

 それが終われば、やっと風よけのためにビニールの肥料袋などで覆いをする

ことになりです。背丈以上になったものは、覆いはしないのですが、挿し木か

ら育てた小さなバラや、鉢植えのバラは一通り風よけをしました。

 来年の春になったら、どのようなことになるでしょうね。今年は寒さのため

か春に新芽がでずにだめになったものが、いくつかあったのですが、ちょっと

心配なものもありまして、それは室内で冬越しとなるのかな。

 作業を行っていた日中の気温は10度を超えておりまして、休憩もせずに6時

間近くも体を動かしておりましたら、どっと汗をかくこととなりました。

 くたびれて家に入ってからは横になって、近くにあった文庫本を手にして開い

ておりました。堀内誠一さんの「ここに住みたい」であります。中公文庫9月の

新刊ですが、イラストたっぷりで大人の絵本のような感じ。

 本日に読んでみたのは「ボージョレ・ヌーヴォー解禁の日」という文章です。

この文章の初出は1986年11月だそうです。

 今でこそ、近くのスーパーでもボージョレ・ヌーヴォーは売出しがあるのです

が、1986年頃はほとんど知られていなかったのではないかな。折からのバブル

景気で日本のワイン取引業者が、世界で一番早くにボージョレ・ヌーヴォー

飲むことができるを売りに、空輸したように思います。飛行機で日本についた

ワインが、当時話題になりましたからね。

 堀内さんが書くところによりますと1986年は11月20日(やはり木曜日)が解禁

日で、この日は国民的祝日とのことです。

 当方は下戸なのでボージョレに限らず、ワイン全般に縁がありません。ワイン

を使うのは料理のためか、りんごを煮るときくらいでありまして、いつも安価

なワインで済ませています。

 

読まずに死ねるか

 本日の新聞読書欄には、「つんどく本を開く」というのコラムがありました。

 つんどく本というのは、当方の得意分野でありまして、この話題に関してであれ

ば、当方にも「読まずに死ねない」といいたい本があることです。

 本日にこのコラムに登場したのは菅啓次郎さんでありまして、菅さんがあげてい

る堂々のつんどく本は、ダンテ「神曲」、フレイザー金枝篇」、ラス・カサスの

「インディアス史」でありました。

 特に「インディアス史」全7巻については「骨は折れるがこればかりはいつか必

ず通読したい。」とありました。

 その昔でありましたら、岩波文庫で冊数の多い小説などを面白がって購入したも

のでありますが、そのほとんどは、よみやすい赤帯のエンタテインメント系の小説

でしたので、そこそこ読んでいるのですね。

 これまでのところ岩波文庫で最大のつんどくはプルーストの長編小説ですが、こ

れは後期高齢者となる前には読んでしまおうということで、現在進行形で読んでお

ります。もっとスピードをあげなくては後期高齢者に突入しそうでありますが、た

ぶん時間はかかりますが、最後のページにたどりつくことでしょう。

 以前に岩波文庫では全巻箱入りセット販売していたことがありまして(いまも

やっているのかもしれません)、そうしたもので買ったのが「南総里見八犬伝」で

ありました。

 子ども向けにリライトされた小説を読んでいたり、TV人形劇で見ていたりで、

大筋はわかるような気がして、馬琴小説に挑戦でありましたが、たしか三巻目の

途中くらいで、投げたままとなっているはずです。読みかけの三巻目はどこかに

まぎれて箱には入っていないのでありますが、どこかのタイミングで読んでしま

いたいものです。

 あと買ってもいないのですが、読まずに死ねないと思っているのはトルストイ 

の「戦争と平和」でありますね。日本の作家が書いた「戦争と平和」といわれる

大長編作品は読んでいるのですが、肝心のご本家のものは、入手すらしておりま

せん。

 それこそ、この時代でありますからして(ウクライナ侵攻のことではなくて)、

その昔にでていた世界文学全集にはいっている「戦争と平和」でありましたら、

ただみたいな値段で入手が可能となっています。

 ということで、現時点での「読まずに死ねるか」本は、「南総里見八犬伝」と

戦争と平和」ということになりそうです。

 

週末の楽しみは

 図書館から借りてているものや、つまみ読みしている文庫本などのページを

めくりながら、週末を過ごすことにいたします。

 一番に読んでしまわなくてはならないのは多和田葉子さんの「太陽諸島」で

ありますが、はしやすめとして皆川博子さんの「随筆精華」と佐藤正午さんの

「書くインタビュー5」を手にすることになりです。

 「書くインタビュー」はいつの間にか5巻目にはいっていました。過去のもの

は読むことはできていないのですが、遅れながらも購入をしておりました。

買って、そのままなんてことにもなっているのですが、この5巻目は新刊ですぐ

に求め、旅行に持参して読んでおりました。

 いつのまにかインタビュワーの東野さんがお休みとなって、編集部オオキさん

に変わっていました。どちらにしてもマニアックな正午派の世界の話であります

が、これを読むことで、すこしは正午さんの小説も読むようにしなくてはいけな

いなと思うことで。(当方は、正午さんの小説はいくつも読んでいないからな。)

 そういえば、岩波現代文庫で「小説家の四季」が刊行されるということであり

ました。新編集であるとかで、これは気になることで。

 つまみ読みにもってこいと思われるのが、皆川博子さんの「随筆精華」であり

ますね。

 当方は皆川さんについては知るところがなかったのでありますが、どうやらこ

れまでエッセイなどをまとめた本は出していなかったようであります。

皆川さんの作品世界をこよなく愛する日下三蔵さんによる労作であります。

皆川さんと日下さんは、ちょうど親子ほどの年齢差でありますが、当方などが

皆川さんの世界に触れることになったのは、日下さんのおかげでありまして、この

ような編集者さんがいるというのは、ほんとにありがたいことです。

 皆川さんの短いエッセイを読んでいますが、この世代の女性としては、極めて

進んだ人でありまして、このような人が書き残したものは貴重であります。

 たとえば、父上が霊媒を使っての心霊実験に熱心であった頃の話であります。

父上はお医者さんでありまして、いかがわしい人ではないのですが。

「父は私には霊媒の素質があると信じ込み、訓練を始めた。進学はできたが、私は

霊媒になるべきであるという父の信念はゆるがず、思い出すのも嫌な、それこそ地

獄めいた日々が始まる。おかげで、人間の心の闇は垣間見た。もちろん私に超能力

など、かけらもないと言い添えておく。」

 皆川さんは、極めて早熟な読書生活を送っているとありましたので、そのような

娘に特殊な才能を見出したのですね。

 最近は宗教二世が話題になっていますが、このような思い出すのも嫌なという

経験を書き残してくれていたとはです。

読めもしないのに借りて

 読めもしないのに借りてと記しましょうと変換をかけましたら、嫁もいないの

にとなりそうでありました。嫁もいないのに借りて違和感ありというのは、何で

ありましょう。最近は、嫁なんて呼び方はしなくなっているのでありますが、そ

れはおいておくとして、嫁という呼称が普通であった時代でありましたら、高枕

なんてどうでしょうね。その昔の既婚の女性は日本髪を結っていましたので、高

枕は必需品でありましたから。

 ということで、すこしでも読めたらいいなと思いながら新たに借りたのは、次

のものでありました。

 皆川博子さんの随筆選の三冊目となります。日下三蔵さんの編集であります。

日下三蔵さんによる皆川博子随筆選も図書館のおかげで手にすることができまし

た。

 とにかく何度も書きますが、当方はこの随筆選を手にするまで皆川博子さんの

ことをまったく知らなかったのでありますね。大ベテランで1986年には直木賞

2015年には文化功労者となっているのにでありますよ。

 直木賞を受けたのが皆川さんの作品のなかでは傍流のようにも思える和物で

あったことも、当方との接点をなくしてしまったのかもしれません。

 じっくりと読むことはできないかもしれないので、まずはパラパラと気になる

話題はないかとチェックすることにです。あちこちに興味深い話がでているので

すが、本日は、次のところを引用です。

「幼いころから小説に耽読してきたが、作家を志したことはなかった。四十をす

ぎて、突然、堰をきったように書きはじめたけれど、それとて、書きたくなった

から書いただけだ。」

 皆川博子さんは1930年お生まれでありますので、四十をすぎてということは

1970年代のことですね。すでに結婚もされていたようですが、作風が世帯じみて

いないこともあって、主婦作家なんて呼ばれることはなかったことです。そうし

て有名になりましたら、当方のアンテナにもかかったかもしれませんが、当方の

苦手なミステリ分野が主戦場でありましたので、これも縁がなかった理由であり

ましょう。 

 デビューが遅かったのですが、それからは多作でありまして、読むのが遅い

当方は皆川博子さんの作品のうちごくわずかしか読めずに終わりそうであります。

 検索していましたら、皆川博子さんは今年の「毎日芸術賞」を受けていました

です。対象となったのは、次の作品でした。

 

夜に設定作業を

 野暮用から戻りましたら、先日に確保したLGスマホが届いておりました。

 夕食を済ませてから、届いた中古スマホの設定をすることになりです。以前の

スマホは韓国SKテレコム向けのデバイスで、今回のはUSA AT$Tに向けて出荷

されたものでありまして、古いものから新しいものへとデータ移行などをしまし

たら、スマホディスクトップには韓国語と英語のアイコンが並ぶにぎやかさと

なりました。

 今回変更することになった一番は、SIMを利用しての音声通信ができなくなっ

たことによるのですが、新スマホにSIMをいれてアクセスポイントを設定したら、

無事に音声通信が可能となりました。(当たり前かな。)

 あとはBluetooth接続のデバイスのセットアップなどですが、これはそんなに

急がなくてもよろしいかなです。

 ということで、思ったよりも早くに設定作業の目処がつきましたので、あとは

図書館から借りた本でも読んで過ごしましょうかなです。(ここ何日かは日付を

またいでの就寝となりましたので、本日はすこし早くに休まなくてはです。)

 読み始めているのは多和田葉子さんの「太陽諸島」となります。まだいくらも

ページが進んでいないのですが、ひどくひねくれた西村賢太さんの文章と作品

世界にしばらく付き合っていましたら、おおなんと健全な世界であるのかと思う

ことです。

 西村さんは師匠とあおぐ作家の故郷が、自分にとっても命の拠り所となってい

るのでありますが、多和田葉子さんの三部作は、主人公の「故郷の島国は消えて

しまった」のでありまして、考えようによっては、こちらのほうがより深刻な

事態となっています。

 それを希望の小説として読ませてしまうのが、多和田さんの腕前となりです。

当方が健在であるうちにこのような事にならないことを祈りながら、読み継ぐこと

にいたしましょう。

 本日の朝日新聞夕刊には多和田葉子さんが取り上げられていて「長編三部作」

が完結と紹介されていました。

 これまでの二作も図書館から借りて、サーッと読んだだけでありますが、改めて

頭から読み返してみたいと思わせるものです。

そのためにも、まずは完結編の「太陽諸島」を読んでしまわなくては。

 

日付がかわるまえに

 本日は夜にかけてライブ参戦のために遠征をしておりました。

 キャパ500人くらいのライブハウスで、オールスタンディングという高齢者

には厳しいものではありましたが、日頃のトレーニングの成果か、最後まで脱落

することなく開場待ちからすると3時間ほど立ちっぱなしでありました。

 このくらいのところでのライブが一番楽しいことでありますが、本日に足を

運んだのはEGO-WRAPPINのライブでありました。以前に予定されていたものが

コロナのために中止となって、やっとこさでライブを体験することができました。

当方はジャズが好きであったこともあって、バックにブラスがはいる彼らの演奏

はとっても好きであります。

 周りを見渡しても、当方よりも年長という人は見当たらずでありまして、こうし

たライブは、当方の世代にはぴったりくると思うのですが、同世代には立ちっぱ

なしは難しいか。

 真ん中からすこし後方の列でありましたが、当方の前には背の大きな男性が何

人かいらして、中納良恵さんの顔をじっと見つめることができないのが残念であ

りました。

 EGO-WRAPPINの代表曲から、カバー曲、新しい曲まで良いライブでありまし

た。次は小さなホールでききたいことであります。


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