来週に予定されていた宮本浩次さんの東京公演は、ファンの祈りも通じなかった
ようで宮本さんの体調不良で、公演は延期となりました。ちょうど本日はチケット
の発券日でありまして、発券を受けてチケットを手に、当日の座席を確認したとこ
ろで、延期の知らせを受け取ることになりました。
行く気満々であったファンの皆様(そのなかには家人も含まれます)は、さぞか
し落胆したことでありましょう。はるばると交通費と宿代をかけての参戦予定であ
りましたが、公演はなくとも旅行には行くしかありませんです。
宮本さんにかかわる聖地巡礼に目的をかえることにしましょうかなと、あれこれ
検索することにです。まあいろいろなことがある2022年であります。
本日は中途でなげられていた佐藤正午さんの「書くインタビュー5」を読むこと
にです。この本の魅力は、とにかく佐藤さんと編集者さんがメールのやりとりをす
るなかで、競輪が話題にのぼることでありまして、小説論とかは飛ばしても競輪話
題のところはチェックすることにしようです。
本日にメモするのは、2019年11月22日に日付がある佐藤正午さんのメールの一部
であります。(競馬話題ではなかったけど)
「佐世保の書店界隈で、陰で『あのおじさん』て呼び方が公式に採用されていたと
してもぜんぜん悪い感じはしない。少なくとも、陰でも日なたでも、佐藤せんせい、
と呼ばれるより断然いいと思うんだ。・・・
そりゃ先生と呼ばれる作家は大勢いるだろう。そう呼ばれるにあたいする作家も
いるだろう。でも佐藤正午がせんせいになっちゃった世界はやっぱりどこかまとも
じゃないよ。」
ちょうど、岩波から「月の満ち欠け」文庫サイズの本が刊行されたころの話であ
ります。直木賞を受けた地元作家を応援するために、本屋さんがサイン本を平積み
してセールスをしてくれるのですが、その本屋さんの店員さんたちは、自分のこと
をせんせいと呼ばないのが、むしろまともな対応であると言っています。
正午さんに先生は似合わないですよね。