当方のきまぐれな読書に予定または計画というものがありましたら、本日
あたりにはハン・ガン「別れを告げない」の最後のページにたどりついていて、
図書館から借りている本と「百年の孤独」文庫版をあわせて読んでいるはず
でありました。
なかなかそのとおりにはいかぬもので、「別れを告げない」は、まだ残り百
ページほどあります。これは本日中に終えることができるだろうか。ハン・ガン
は、すでにブッカー国際賞を「菜食主義者」で受けていますので、アジアで次に
ノーベル文学賞といえば、この方などは有力候補なのかななどと思いながら、
「別れを告げない」を読むことにです。その次は「菜食主義者」をどこかから
借りて読んでみよう。
図書館から借りている本は、いずれも途中半端でとまっておりまして、これにも
取り掛からなくてはです。なにせバラとパン作業が忙しくてと言い訳をしたりです。
本日に野暮用から戻りましたら新潮「波」7月号が届いていました。さすがに
「百年の孤独」を話題にはしていないだろうと思ってページをめくっていましたら、
「新潮文庫、夏の100冊はじめました 夏中お見舞い座談会」というところで話
題になっていました。
三人による鼎談で、ベテラン編集者(夏の100冊の歴史観測員)、営業部員
(とっても真面目な分析家。)、若手編集者(入社2年目の新米編集)のお三方に
よるもの。
ベテランさんが、この鼎談で、次のように発言です。
「ここまででも百花繚乱な新潮文庫らしい作品が揃っていますが、かてて加えて、
何と!ガルシア=マルケス『百年の孤独』がついに文庫化。ブエンディア一族
の百年の歴史が描かれますが、内容はあえて触れません。新潮社で刊行した単
行本の『百年の孤独』はカバー違いが4種類ありますが、僕はある時一気読みし
て完全に沼って、全種類集めてしもて。今回の文庫版の装幀もイケてて、やはり
また買わずんばあらずですわ。」
この話し手はどうやら、「波」の編集長さんであるK氏のようでありますね。
以前に「波」の編輯後記でこの話を紹介していましたです。
やっぱり、新潮社のしばらくは「百年の孤独」であるか。