一冊も読んではいないが

 本日に届きました「ちくま」4月号を見ていましたら、斎藤美奈子さんの「世の

中ラボ」で、「今年の本屋大賞候補作」をとりあげていました。

斎藤さんでありますので、どれがいいかという話ではなく、歴代の本屋大賞受賞

作品を見ていたら、「少年少女がらみの小説が多くないか?」という展開であり

ます。

 当方は、ほとんど「本屋大賞」には縁のない読書生活でありますが、このところ

購読している「本の雑誌」が大きな特集を組む(当然といえば、当然ですが)ことも

ありまして、否応なしに関心がいくことです。(数年前には、珍しく候補作を読んで

いたことがありまして、それが受賞したということがありました。「同志少女よ」

です。)

 本屋大賞の候補作は、人気あるものが多いので、この町の図書館の予約状況

はどうであるのかとノミネート作品についてチェックしてみました。

 候補作の書名      作者     架蔵数  予約数 1冊あたり  

 黄色い家       川上未映子    5     36  7

 君が手にする     小川 哲     1      17  17

 水車小屋のネネ    津村記久子    3     20  6

 スピノザの診察室    夏川草介        2     46  23

 存在のすべて     塩田武士     3     38  12

 成瀬は天下を     宮島未奈     2     33  16

 放課後ミステリ    知念実希人    1      2  2 

 星を編む       凪良ゆう     5      58  11

 リカバリ・カバ     青山美智子    2      46  23

 レーエンデ国物語   多崎 礼     1      7   7 

  候補作は以上の10作品でありますね。市内にはいくつかの分館がありま

すので、本館と分館あわせて5冊架蔵というのが、2作品となります。

架蔵数が多くなると、少々予約が多くなってもまわってくるのが早くなります

ので、順がまわってくるのに時間がかかるのは、スピノザリカバリですね。

こちらの作者は、これから購入数を増やさなくてはいけないなと図書館人

考えているでしょうね。

 図書館で人気があるものは、それなりに購入数を増やしていて、架蔵は

5冊、3冊という実績ですから、この町の図書館の予約から受賞作を予測し

てみますと、

 本命 凪良ゆう 対抗 塩田武士  穴 津村記久子 川上未映子

ということになりますかな。 (凪良さんは、昨年受賞だからなしかな)

 ひどくいい加減な数字による、無責任な予測でありますが、このような予測

をしますと、4月10日の発表が楽しむになることです。

 斎藤真理子さんが取り上げている少年少女ものは「水車小屋のネネ」、

「黄色い家」そして「成瀬は天下を取りにいく」の三冊ですが、これはこれま

での本屋大賞の流れにのっかると、このような傾向がというものです。