午後から外出することになりです。家人を目的の場所に送り届け、30分後
にまた迎えにいくことになるのですが、その30分をブックオフで過ごすこと
にです。そういえば、今月中使える10%割引のクーポンがあるのでした。
予算は基本ワンコインですので、クーポンは上限額に達するくらいの時に使い
ましょうかと思っていたのですが、残念ながら本日は出番がなしでした。
安価な文庫本を二冊購入するにとどまりました。
一冊は内澤旬子さんのものです。
内澤さんがイラストの仕事から屠畜紀行や豚を飼うなどの文筆の仕事へと
重心が移っていくときに、がんが見つかってその手術をするのですが、それと
並行して、彼女と配偶者の離婚話が進行するのですが、こちらのほうはあと
がきで触れられるのでした。
「仕事とはいえ家を出て、廃屋に住んで豚を飼って、すっきり解放されている
自分がいる。大変ではあるけれど、配偶者と離れてひとりで仕事に向かってい
ることが、楽しくて仕方がない。この気分は、あの日から醸成してきたもの
だったか。
原因をはっきり自覚できたからには、配偶者に伝えなければならない。彼と
て私がどんどん距離を置いていることに、不安と不満を募らせていた。」
なるほどな、同じような業界で二人して仕事をするというのは、たいへんで
あることで、男性のほうが自分の目指す方向で仕事を進める分にはいいのかも
しれませんが、女性が自分の目指す仕事のスタイルを追求すれば、どこかで亀裂
が入る可能性がありです。
それを双方の話し合いで埋めることもできるのでしょうが、内澤さんはそれが
うまくいかずで離婚することになったとあります。
これに続いて「捨てる女」というのも書いているので、それも読んで下さいと
あとがきにありました。
本日に買ったもう一冊は、ハヤカワ文庫でした。
まるで知らない小説ですが、書店ものでしたし、ハヤカワ文庫でありますので
買ってみました。どんなものだろうかと、最初に置かれたものを読んで、そのあ
とであとがきをみましたら、この作品は本屋大賞の翻訳部門賞を受けたのだそう
です。書店員さんたちが選ぶ本屋大賞でありますからして、書店が舞台というの
は受けるのでもありましょう。
若い作家さんによるもので、これはすこしずつ読んでいくことにいたしましょう