2.26は雪に

 本日は量は少ないのですが、ほぼ終日雪となりました。

 朝に一度と夜に一度、あわせて二回除雪することとに、どちらも30分弱で

ありますので、これで済むのであれば楽勝です。十数年前のことですが、降雪は

少なかったのですが、風が強く、玄関前に吹き溜まりができて、家からでるのに

苦労するということがありました。吹き溜まりですから、3軒ほど隣の家の前は

雪が飛ばされて路面がでていまして、それがすべて我が家の前にたまった格好

となります。2月末から3月にかけての雪は注意が必要です。

 本日も空いている時間はウトウトとしながら本を読んでおりました。そろそろ

残りが少なくなっている「東京漫才全史」を読んでしまわなくてはです。

 以前にも記しましたように、まずは後半部分を読んでから、冒頭に戻って読む

ことにしました。これはおすすめであるかもしれません。最近の漫才には興味ある

けども、その昔には萬歳とか言っていたんだってねという人は、すこしでも芸人

さんの名前を知っていて馴染みある後半のほうが入りやすいでしょう。

 この本は、これまでの定説となっていることなどについて異議申立しているの

が、貴重なところであります。芸人さんが昔がたりしているものに依存しますと、

時には自分を大きく見せるために盛ったりしていて、それを他の資料で検証する

ことの重要さを教えられます。もともと研究指向の強い著者でありますので、

広く当時の新聞、雑誌などにあたっているのが当然といえば当然ですが、それだ

け信用できるということになります。

 まとまった資料がほとんどない戦前の萬歳、漫才の世界について、資料集めと

関係者への聞き取りなどで補強されています。この本に掲載されている写真や

ポスターなどでもよほど大変なことがわかります。

 著者が書くところでは、次のようになります。

「特に被害が大きかったのは下町の爆撃が行われた三月十日の大空襲である。

浅草・入谷・深川近辺の爆撃は、甚大な被害を及ぼした。浅草近辺は芸人たちの

一大集落である。そこを集中爆撃されたのだがら、ひとたまりもなかった。戦前の

東京漫才の資料や写真が少ない背景には、こうした空襲や火災が大きく影響し

ている。」

 本日に読んでいたところで、ところで目についた人名ですが、一人はジャズの

歌い手さんである森さかえさんが芸人さんの娘さんであることがわかったこと。

浪曲声帯模写前田勝之助さんが、その前は浪曲漫才の芸人だったとあり

ました。前田勝之助さんが出演の「浪曲天狗道場」を父親と一緒に聞いており

ました。

 あとは、憎々しい役者で著名であった南道郎さんが漫才出身であるとは知りま

せんでした。兵隊ものの映画で内務班の古参といえば、南さんの顔が思いうかん

だものです。南さんは、北海道の選挙区から立候補したりもしていました。

 若い人は、いま名前をあげた人たちを、ほとんど知らないでしょうね。