本日は探しもの

 どこにしまい込んでいるのかわからない本を探していることです。

出てこない本なんて、ないのも一緒でありますが、当方はほとんど本を処分し

たことはないのでありますからして、必ずどこかにしまい込まれているという

ことにはなるのですが。

 本日はお天気がまずまずでありましたので、本棚を置いてある物置をあたっ

てみることにです。一番探しているのは、マルケスの「百年の孤独」でありまして、

何年か前に、この本を話題にしているときに、写真におさめてこの場で掲載して

いますので、ないわけないのです。

 ということで、物置に入って置かれているダンボール箱をチェックして、その後

に二重になっている本棚を見ることにです。「百年の孤独」を見えないところに

しまい込むなんてありえないのでありますが、見つからないので、とにかく思い

込を捨ててです。残念ながら、本日は見出すことはできなかったのですが、先日

から探していたものを一冊発掘です。

 先日に安価で購入した文庫本「イタリア発イタリア着」で、やっとこさ内田洋子

さんの本を読み通すことができました。内田さんのものを読もうと思って、数年前

に代表作を購入したり、最近作を図書館から借りたりしたのですが、うまく読む

ことができず、やっとすこし内田さんと波長があってきたようなので、確保して

あった代表作を読みましょうと探したら、置いてあると思ったところになかった

のでありますね。

 どこにしまったのかと思ったら、本日に物置の棚の中からでてきました。

これちょうど読み時になっているのだわで、早速にすこしなかをのぞいてみるこ

とにしました。

 読まずにほっておいているうちに文庫がでまして、入手は容易になったので

すが、元版はカラー写真が入っていて、とっても美しい。特に本屋さんの内部の

写真は古本屋好きにはたまらない。

 イタリアの小さな村であるモンテレッジオには、特にこれといった特産品がない

ので、村人たちはあちこちで仕入れた本を担いで行商をしたという話となりです。

 この本の初めのところに、次のようにありました。

「中世の写本の時代から長らくヴェネツィアは静養の出版の中心だった。時代が

移るにつれ各都市国家にも印刷所や出版舎が生まれていったが、深い山奥の

その小村にも個性的な出版社があったかもしれない。あるいは山の木々を原材料

に紙が生まれ、その縁続きでの本なのかもしれない。または、飼っていた牛馬や羊

の川が本へと生まれ変わったとか・・」

 皮の本と聞いたら装丁に皮が使われているものを思い浮かべますが、それより

も前に、文字は皮に描かれたいたのでありますね。この国は早くに紙が入って

来ていますので、ほとんど皮に書かれた書物というのはないのかな。

 そんなことを思っていたら、図書館から「羊皮紙のすべて」という本を借りてい

るのでした。この本ものぞいてみなくてはです。