図書館に入っていた

 昨年に話題になっていて、どこかで手にすることができないかなと思っていた

本が、行きつけの図書館に入っているのを発見です。

 おお、これはありがたいと早速に借り出して、なかをながめているのですが、

いかんせん、こちらの知識が不足しておりまして、なかなかピンとこないことです。

この本を読むためには、理解を助けるための手引がいるようです。

 ということで本日の本は、これであります。

 杉浦康平さんといえば、当方にとっては文化リーダーのお一人でありまして、

そのデザインワーク(特に本の装幀)にしびれたことです。

 杉浦さんが最も活躍していた時代は印刷の版下を作るのに写植を利用して

いたことから、この本では写植についての章も用意されています。

今さらでありますが、写植って何かでありまして、これがわかっていないことが、

この本を読んでもピンとこないのでありますね。

 杉浦康平さんのデザイン思想の前に、印刷のことをすこし頭にいれておかな

くてはいけないようです。

 この本を読むと、冒頭のところに参考となる資料があがっていました。

「邦文写植機に関する事実的な資料を最も数多く収集し公開しているのは、

ウェブサイト『亮月製作所』を運営する桂光亮月だろう。

『亮月製作所』は、完全にインディペンデントで運営されている、いわゆる草の根

プライベートアーカイブズと言われる活動だが、その量および質は、現在の日本

で、写植研究においてまず参照すべき基礎的データベースと呼びうる規模を

有している。」

 写植機とは何かと思ったら、まずはこの「亮月製作所」を見てみなくてはいけ

ないようです。

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