夕食後にすこし除雪

 天気予報通りで、夕方すぎから雪になることです。気温はマイナス5度で

さらさらとした雪が降り続いています。この降り方であれば、ひどい雪には

ならないだろうとは思うのですが、ちょっと早い目に一度除雪をしてしまう

ことにしました。19時半くらいに外にでて、やく30分弱の作業でした。

 夜に休む前に、また雪の降り方をチェックして、ひどくなりそうでしたら、

もう一度除雪ですね。それをやっておけば明日の朝に楽できるのであります。

 本日は図書館から借りている乗代雄介さんの「最高の任務」を読むこと

にです。2019年に発表された作品で、2020年1月単行本になっています。

 まずは、乗代さんのこれまでの芥川候補作品を読んでみましょうと思って

借りたものです。

 最近の若手(?)小説家のなかでは、当方の好みに一番あっているので

はないかと思い、これまで芥川賞作品は読まなくとも、乗代さんのものを

読みついでおりました。

 これまでの候補作はなんであったかなと思って検索したら、「芥川賞

すべてのようなもの」に、それが整理されていました。ここには選評のまとめ

もありまして、一部ネタバレもありますので、まだ読んでいない人は、あま

り見ないほうがよろしいかなです。

prizesworld.com

 これまでの乗代さんの候補作品で読んでいないのが「最高の任務」であり

まして、この作品で初めて候補になったのですね。 乗代さんの作風は、かなり

作り込まれたものでありまして、最後になって、そういうことであったのかと思い、

また最初に戻って伏線を確認するのですが、途中に話の本筋と関係があるん

だかないんだかわからないエピソードとか茶化しのようなくだりが挿入されて、

読者をいらつかせます。

 このあたりが、好き嫌いの分かれるところかな。当方は嫌いではないですね。

 そんなことを思って、今月に文庫化された「旅する練習」を手にしましたら、こ

れの巻末解説は小説家 松家仁之さんでありまして、これが書き出しからいい

のでありますね。ちょっとだけ引用することに。

「この書き手はいったいなにをたくらんでいるのか。物語にはなにが仕掛けられ、

その仕掛けはそもそもなんのために用意されたのか。わからないことが多いか

ら、ますます引きこまれる。」

 さすが編集者から小説家になられた人のコメントでありますこと。当方が新作

がでましたら、必ず買うことにしている数少ない作家さんでありますからね、

松家さんは。

 ということで、乗代さんの次作に期待であります。