本日は年に一度の新年会であります。人によってはこの時期は連日の
ように新年会なんて方もいらっしゃるようですが、当方は付き合いがよろしく
ないこともありまして、新年会というのは本日の集まりだけであります。
とはいってもコロナ禍になりましてからは、それも開催がなしになっており
ました。たぶん、3年ほどお休みであったのではないでしょうか。
本日は18時からでありましたが、バスで移動でしたので、その車中では
持参の文庫本を開いておりました。本日からの文庫本は、磯崎憲一郎さんの
「日本蒙昧前史」であります。
この作品は、単行本の時に図書館から借りて読んで、印象に残っています。
そのうち再読しようと思っていたのですが、お誂えむきに文庫本となってくれ
ました。ほんと、この作品はぐいぐいと読むことができるのでありますね。
書き出しの話題は、グリコ森永事件で、それについでは日航機墜落事故の
ことになります。これは1984年から85年のことでありまして、その後には鹿児
島で誕生した五つ子話題となります。
このような話題がならびますと、いかにもバブル前夜のことを思わせることで
す。そういえば、当方はまったくそのような気分にはならないのでありますが、
いまは東証の株価がたいへんなことになっていて、1987年12月29日に記録
したこれまでの最高値38,957円44銭に近づくのではないかと言われています。
昭和の終わりが蒙昧前史であるとしたら、今は蒙昧まっただなかであるの
かもしれません。こと政治に関していいますと、そうとしか思えない状況になって
いることです。