ブックオフから行きつけの店へ

 本日は家人の足の確保でありまして、用事を足している30分ほどの間、近く

にありますブックオフで過ごすことになりです。30分でワンコイン一本勝負と

なりますが、まずまずの収穫でありました。その後に行きつけの本屋にも足を

伸ばしたのですが、うーむ本日は良い一日となりました。(これは午前に書き込

みをしてもらったからでありましょうか。)

 本日の待ち時間も含めて読んでいたのはブックオフで購入した文庫本でありま

した。

昭和史のおんな (文春文庫)
 

  澤地さんのものはほとんど読んでいないのですが、気になる女性でありまし

て、本日は文春文庫で半藤さんのものがないかと見ていたら、こちらのほうが

目にはいりました。

 この文庫本は、昭和期において話題になった女性たちを取り上げています。

最近のようにTVワイドショーがありましたら、連日に話題を提供することにな

りましたでしょう。

 最初に取り上げられているのは、画家の東郷青児さんと女性たちであります。

東郷青児といえば、女性で一番有名なのは宇野千代さんでありますが、もちろん

宇野さんはそのなかのお一人でありまして、そのほかにも後に奥さんになられた

人とか、最初に結婚された人とか、東郷青児さんはそんなに魅力があったのかと

いうのが、当方の疑問でありますけれど、澤地さんが魅力を感じる女性たちが

戦前の姦通罪があった時代に東郷にぞっこんになったわけですので、相当に魅力

があったのでありましょう。

 この東郷青児の章には、次のようなくだりがあります。

「戦争が激しくなって、新聞が世俗の記事を書くのをひかえるようになるまで、

昭和の時代だけをとってみても、心中、情死の報じられない日はないといって

いいくらい、恋愛の不毛な試練の時代がつづいた。

 男満三十歳、女満二十五歳になるまでは、結婚は父母の同意(あるいは後見人、

親族会の同意)を必要とした。新聞繰っていて、時代相というべきものを感じる

のは、兵士の脱走・自殺事件であり、家柄や身分の差を理由に結婚を阻止され

た男女の情死事件である。」

 TVとかネットというメディアがなかった分だけ、こうした話題は新聞を賑わせ

たのでありましょう。

 澤地さん自身が、今でいきましたらダブル不倫というような関係に陥って、そ

のことを自分で書いていて、澤地さんのもので当方が読んだ数少ないものが、

それを記したものでありました。

 本日は、ほかにも買ったものがありましたが、それはまたあしたにでも。