昨年に読んで印象に残ったものの続きです。
先月まで読んでいたものですが、この本も文庫にならなくては読むことが
なかったでありましょう。編集の高崎俊夫さんのおかげであります。
・ 水 本の小説 北村薫 新潮社
新潮社「波」に連載されている時に楽しんで読みました。北村さんの小説
は、これまで読んだことがなかったと、人に話をしましたら、信じられないと
いわれてしまいました。今年は、このほかにも「いとま申して」など北村さん
の本を読んで楽しみました。
・ 新潮社「波」の「編輯後記」
「波」の目次よりも先に読む「編輯後記」でありまして、このように楽しく
読んだ後記は、以前に岩波「図書」の坂本政謙さんが編集長で後記を書いて
いた時以来でありまして、この「編輯後記」のことを話題にしているブログを
目にして、やはり同好の人はいるものだなと思いましたです。
ようであります。
・ ROCA 吉川ロカ ストリーライブ いしいひさいち
花の雨が降る ROCAエピソード集 いしいひさいち
いしいひさいちさんのコミック二冊です。「ROCA」のほうは、一昨年にで
て、昨年はじめに入手しました。「花の雨が降る」は昨年9月刊行のもの。
いしいひさいちさんは、ほぼ当方と同年でありまして、70代になってか
ら、このような作品を発表することになるとは。
・ 今年よく手にした作家の本
図書館で新刊を目にしたらかりていたのは、次の作家さんたち。
温又柔さんと乗代雄介さん。
西村賢太さんの新刊は一冊でしたね。