昨年の回顧 3

 昨年に読んで印象に残ったものの続きです。

 ・ ジャズで踊って 瀬川昌久 草思社文庫

  先月まで読んでいたものですが、この本も文庫にならなくては読むことが

 なかったでありましょう。編集の高崎俊夫さんのおかげであります。

 ・ 水 本の小説 北村薫 新潮社

  新潮社「波」に連載されている時に楽しんで読みました。北村さんの小説

 は、これまで読んだことがなかったと、人に話をしましたら、信じられないと

 いわれてしまいました。今年は、このほかにも「いとま申して」など北村さん

 の本を読んで楽しみました。 

 ・ 新潮社「波」の「編輯後記」

  「波」の目次よりも先に読む「編輯後記」でありまして、このように楽しく

 読んだ後記は、以前に岩波「図書」の坂本政謙さんが編集長で後記を書いて

 いた時以来でありまして、この「編輯後記」のことを話題にしているブログを

 目にして、やはり同好の人はいるものだなと思いましたです。

 ようであります。

 ・ ROCA 吉川ロカ ストリーライブ いしいひさいち

  花の雨が降る ROCAエピソード集 いしいひさいち

  いしいひさいちさんのコミック二冊です。「ROCA」のほうは、一昨年にで

 て、昨年はじめに入手しました。「花の雨が降る」は昨年9月刊行のもの。 

  いしいひさいちさんは、ほぼ当方と同年でありまして、70代になってか

 ら、このような作品を発表することになるとは。

 ・ 今年よく手にした作家の本

  図書館で新刊を目にしたらかりていたのは、次の作家さんたち。

   温又柔さんと乗代雄介さん。

   西村賢太さんの新刊は一冊でしたね。