修学院プラザといえば

 27日月曜の夜にBSで「ぶらり鉄道旅」という番組がありまして、今回は

「もみじの京都を 叡山電車の旅」という内容でありました。

 これは見逃せないぞということで録画することにです。当方は叡山電車

いうよりも京福電鉄叡山線というほうがなじみでありますが、今は京阪電車

の傘下にはいって、京阪も出町柳まで延伸したこともありまして、大阪からの

乗り継ぎがスムーズになりました。

昔は、そんなことはなかったのだよなと、昔にこの線を利用していた当方は

なつかしく見物です。

 特に当方の眼をひいたのは、修学院駅のすぐにある修学院プラザという

かっての商店街でありました。昭和40年代にできましたと紹介されていま

したが、いまはそれこそシャッター通りになっていて、ここでパン屋さんを

オープンした若い店主さんがクローズアップでした。

 おお懐かしの修学院プラザでありますね。当方が修学院駅を利用していた

頃にオープンしたように思います。(1970年から1974年)

あの頃は、駅界隈には昔ながらのお店とか学生相手の食堂が並んでいまして、

そこには、ちょっと洒落たモダンなお店が並んでいたのですよね。当方に

とって何度かはいったのは駅すぐにあった洋菓子屋さんでありまして、今と

ちがって小洒落たケーキ屋さんは珍しかった。この番組では、かってその店

があった場所が映し出されました。

 ここが憧れのケーキショップ「サンドリヨン」の跡であるかなです。あの

店はいつ頃まであすこで営業していたのでしょう。

 「サンドリヨン」のケーキはなかなか買うことはできなかったのですが、

下宿に仲間が集まったりしたときに割り勘で購入して、皆でいただきました

のですね。

 包装紙がハイカラでありましたので、それは購入した古本の書皮として

愛用しました。

 そうしたことで、今もサンドリヨンの包装紙は残っておりまして、これ

には本日中にお召し上がりくださいのシールが貼られ、47年11月4日

の印が押されています。1972年のことですから、この包装紙も半世紀と

なるのか。

京都 修学院プラザ 洋菓子店サンドリヨン 包装紙

 この包装紙でカバーしていた本は、その頃にどこかの古本屋さんで入手した

一冊でありました。

昭和18年1月28日発行 第一之書 ガルカンチュア物語 白水社

 当時は、いまだラブレーのこのシリーズは翻訳が完成していなくて、白水社

からでた本が箱入りで売られていたのですが、なんといってもこの昭和18年

版は贅沢な仕様でありまして、表紙の手触りがとってもいいのです。それを

保護するためにもとっておきの包装紙で保護したことになります。

 この本とともに洋菓子店「サンドリヨン」の包装紙も残ったことになりです。