このところ東京おっかけ旅での定宿は上野田原町であります。ケチケチ旅行のせい
もありまして、カプセルホテルと同じくらいの値段です。LCCで成田におりますの
で、そこからスカイアクセス線で都営浅草駅にまっすぐ入ることができます。まわり
を見渡すと海外からの人が多いのですが、まあこちらも同じおのぼりさんでありま
して、浅草界隈はおのぼり天国ですね。
宿から歩いて浅草寺まですぐでありますが、本日はお天気が良かったせいもありま
して、汗ばむほどでありました。しっかり冬支度していきましたので、ダウンなどを
脱ぐことで調整です。
今回のおのぼりさんでは、本屋にはまったく足を踏み入れることがなしでした。
そんなわけで持参した文庫本を、移動の車中で読むことになりました。今回の
本は8月の乗り鉄旅のときに新刊で買ったものでした。これは読めそうだなと思い
ながら、これまで読む機会がありませんでした。
大泉黒石さんの自叙伝形式の小説ですが、自分の体験をベースにしてホラ話を
まじえてのフィクションなのでしょう。息子さんの大泉滉さんよりも、もっと
チャランポランな印象ですね。
それにしても、この時代に日本、ロシア、パリなどで暮らしていた人がいるの
に驚きますが、遊んで暮らしているように書かれているのに、京都の旧制高校に
入学してしまうので、うそでしょと思うのですが、これは本当のことらしく、
不思議な人であります。
この文庫本は、400ページ弱でなんとか7割ほど読み進むことができまし
た。
そのうち四方田犬彦さんの本も読まなくてはいけないな。