奇妙な電話あり

 本日の昼過ぎに野暮用先の電話がなって、それをとりましたら、○○だけど

わかると言うのでありました。その名前では何人か思いあたったので、うん

わかるよといったら、その某君は奇妙なことを語り始めるのでありました。

なんとなく奇妙な感じがして、会って話をしましょうといったのですが、それ

じゃ夕方にでも自宅に電話するので、家の電話番号は何番というので、それに

は答えずで、こちらに顔を出した時に話をしましょうと言ったのですが、その

電話は切れてしまったのですね。

 あの電話を、当方が知っている某君からのものであると思ったのは、当方の

勘違いなのかな。そうでないとすれば、あの話しっぷりからは、相当に精神的

に問題があるとしか思えなくて、なんらかの助けを求めていての電話だとすれ

ば、そのままにしておいていいのかどうかと、そのあとはずっと気にかかるこ

とであります。

 それこそ、昔でいうところのオレオレ詐欺の変種であるのかもしれませんが、

本当のところ、あの電話はどなたからのもので、当方に何を伝えたかったので

ありましょうか。

 今朝の新聞を見ましたら、第51回泉鏡花賞が決まったとありました。今回は

二作品に決まったとのことですが、そのうちの一つは北村薫さんの「水 本の

小説」なのだそうです。

 「水 本の小説」に収録の作品は、新潮「波」に掲載されたものでありまし

て、「波」で連載されている時に楽しんで読んだのでありますが、あの作品には

金沢へ呼ばれて文学館で講演をする話題があったように思いますが、そういう

ことも、今回の受賞に、すこし影響しているのかな。

なんとなく、北村薫さんは泉鏡花賞らしからぬと思っておりました。そんなこと

はなかったか。