たっぷり三時間

 本日の午後は映画館へと足を運んで「キリエのうた」を見物してきました。

当方がひいきにするアイナ・ジ・エンドさんが主演するということで、どんな

映画になるのか興味津々でありました。

 ここのところ、映画の宣伝のためにアイナさんはメディアへの露出が続いて

いて、アイナさんの作った歌の歌唱シーンなどもあるようで、BiSHロスの当方

としては、足を運ばないわけにはいかないのでありました。

 「キリエのうた」原作と監督は岩井俊二さんでありまして、過去にCharaさん

を起用してヒット作を作っていますので、今回の作品も同じような仕掛けである

のかもしれません。

 撮影が終わって、編集の段階になったときに、岩井監督がインタビューにこた

えて、最近にアイナ・ジ・エンドの声に魅せられて、それで彼女をヒロインにし

て映画を撮ろうと思ったというようなことを語っているのを目にしたのですが、

なんとまあ岩井さんのアンテナは感度が悪くなっていることと思いましたです。

 音楽を全面に押し出した映画を作ろうとしたら、もうすこし新しい音楽をチェッ

クしていなくてはですね。この映画は小林武史さんが音楽監督をしていて、小林

さんは、昔から岩井さんの同行者でありますが、そういうことではないよな。

 なんとなく岩井さんの年齢を感じてしまう(当方よりも一回りも若いのに)こ

とでありまして、この映画はオヤジたちには受けるかもしれないけど、若い人に

はなかなか厳しいかなと思いましたです。

 まずは三時間というのが長いですよね。あれこれと時間構造が輻輳することも

あって、これには若い人はついていけないと思われました。まあ、別に監督は

この映画がバズることなどは考えていないだろうし、自分の言いたいことが伝わ

れば、それでいいということでしょうが、これじゃなかなか観客動員は難しい

かもねと製作会社の人のような気持ちになりました。 

 とはいうものの、当方はアイナさんのファンということもあって、通奏低音

ように聴こえてくるアイナさんのカバーする歌や、路上などでのライブシーンな

どを大いに楽しんだのあります。

 せっかくだもの、この映画を通じて、すこしでもアイナさんのファンが増えて

欲しいものだと思うものですが、どうも若い人が足を運ぶものにはなっていない

ようで、この映画を通してオヤジのアイナさんのファンが増えることを願うこと

にいたしましょう。

 それにしてもアイナさん、あんなに忙しかったのに、いつにこんな映画を撮影

していたのでありましょう。 


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