ハシヤスメな一冊

 カタカナでハシヤスメと記しますと、元BiSHで最近ソロになってTV番組に

出ていますハシヤスメアツコさんの顔が思い浮かびます。なかなか厳しい生き

残りをかけた活動ですが、TV画面で顔を見ましたら、ほっとするような人に

なってもらいたいものです。

 本日手にしていますハシヤスメな一冊は、図書館から借りた酒井順子さんの

「日本エッセイ小史 人はなぜエッセイを書くのか」であります。

 2020年にリニューアルされた「小説現代」に連載されたものだそうです。

もちろん連載中には、一度も読んだことはありません。連載されていた時の

タイトルは「人はなぜエッセイを書くのか 日本エッセイ小史」というもので

あったとのことです。

 酒井さんがあとがきに書いていますが「体系的にエッセイの歴史を追ったもの

ではありません」です。

 酒井さんの切り口はなかなか面白いのですが、関容子さんとナンシー関さん

を関つながりで話を展開というのは、当方は思いつかなかったことであります。

 この本にハシヤスメ的に置かれているコラムページに「消えた一世風靡エッ

セイスト」というのがありまして、二人が取り上げられていました。

 お一人は森田たまさんで、こちらは名前は知っております。もう一方は、

佐藤弘人さんで、昭和30年に「はだか随筆」を書いてベストセラーとなった

のだそうです。

 この「はだか随筆」がベストセラーとなった頃は、小学校にも行っていない

ので、この本のことを知らなくとも不思議ではないのですが、後年になっても

この本のことを知らないというのは、どうしてでありましょうね。